枯れていくのも、いいもんだ

niwazou2007-11-06

 お花が咲き競う時期は終わりに近づき、紅葉シーズンには、まだちょっと、早い。
 ふつうに考えると、植物を楽しむには、今はちょっと中途半端な季節かなー?と思われがちですが・・・実は、見方をちょっと変えてみると、おもしろいものも、結構見られるのよ。
 さささ、今日はとっておきの写真をいくつかお見せしちゃいましょう。
 まず最初の写真は、11/2に登場した「オミナエシ(女郎花)」。
 楚々とした黄色い花は、観賞時期を過ぎるとこんな感じです。
 枯れてんじゃん、て言われれば返す言葉もございませんが、後ろにある赤い実をつけた「ガマズミ」との取り合わせ、結構、よい景色じゃございませんか?
 お次のこれは「シュウメイギク秋明菊)」。
 花びらが散った後は、黄色いマッチ棒みたい。お花は十分に美しいけれど、花びらのない姿もまた愛らしい。
 そしてその下は、特にとっておきのお気に入り。これ「クレマチス」なんですよ。
 クラベティー・ビューティーという品種の、花後にできるタネです。タネからヒゲみたいなのが伸びてこんな形になります。毛糸玉みたいです。
 ちなみにクラベティー・ビューティーは、春から夏にかけて咲く、チューリップ咲きの美しい花で、色は濃いピンク色です。
 つまり、お花も魅力的なわけだけど、この時期、タネを見たいがために、このクレマチスを植えたいっ、とさえ思う。
 どれもこれも、お花の絶頂期を過ぎた姿ですが、その時とは、また違った表情を見せてくれるのです。
 わかりやすい華やかな美しさとは違った、憂いを含んだ静かな美しさ、とでも申しましょうか。
 どの植物にも、その季節なりの美しさがある。そんなことに気づく11月なのです。
 庭の、植物の楽しみ方、まだまだ色々ありますよ!