私の道具（４） 麻ひも

　つる性の植物を何かに留めつけるとき、背の高い植物を支柱に固定するときなど。
　日々の園芸作業で、地味に活躍するのが「ヒモ、ビニ帯(ビニタイ）、ワイヤー」などなど、「結わえる」道具です。
　ときどきの用途に応じて、自分が使いやすいものを使えばよいのですが、私がよく使うのは「麻ひも」です。
　なぜかというと、そのうち「朽ちる」から。
　だいたい１年くらい経つと、引っ張ればボロボロっと切れます。で、その辺にポンっと落としておいても土に還ります。自然素材のいいところです。
　そして、麻ひもは、働きに「遊び」があります。
　きっちり留めようと思えば、何重かに巻いて強く縛ればよいし、倒れそうな柔らかい茎を軽くまとめたい時は、ゆとりをもって軽く縛ればいい。
　少々きつく留めても、ワイヤー類よりは、枝や茎を傷めることが少ないのも、よい点。
　そんなこんなで、私の仕事には、欠かせない道具の一つです。
　太さはいろいろありますが、細い方がいろんな場面に対応できて、使いやすいと思います。
　そして、購入する際は、大玉の方が経済的なのは間違いありませんが、写真のような小玉のものを買っておけば、作業時に、ポケットに入れたまま使えるので便利。
　小さいことだけど、実際そうなのよ。使い勝手がいいって、ほんとに大事。