つるバラの誘引(2)
ひとくちに「つるバラ」と言っても、その性質はさまざまです。
枝がどのくらい伸びるのか、空高く上に伸びていくのか、低い位置で横に這うように伸びていくのか・・・品種によって、いろいろ。
だから、バラの種類を選ぶときには、どんな構造物を支えにして育てていくかを考えながら決めると、後がとっても楽ちんです。
壁なのか、フェンスなのか、アーチなのか・・・・
たとえば、本来、上に向かってピーンと5mくらい伸びる種類のバラを、高さが1mにも満たないフェンスに誘引するのは、結構たいへん。
夏の間に元気に伸びた枝を、切らないで残しておくのに苦労するし、その枝が太く硬いタイプであれば、横に倒すのも至難の技。
・・・・とは言っても、知らずに植えてしまったものは、仕方ないですよね。好きだからどうしても植えたかった、という場合だってあります。
ま、そういうときは、臨機応変に。
移植して適当な場所に移動する(今の季節がチャンス!)とか、それが不可能であれば、枝を切って、構造物に合わせたサイズで育てりゃいいのです・・・でも、次に植えるときには、ちょっと慎重にね!
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さて、「つるバラ」は、毎年枝を伸ばして、成木になるまでに7年くらいかかると言われています。
カタログなんかに書いてある「枝の長さ」は、「成木になるとそのくらいまで伸びますよ」っていう目安です。
将来的に、伸びた枝をどこへ持っていくか?を考えながら誘引してみて下さいね。
そして、左は、私がバラを誘引するときに使う道具たちです。
革の手袋、ウエストバック(美容師さんが使うシザーバックとほぼ同じ)、ハサミ2種と、針金ワイヤー、麻ひも、などなど。あ、ここにはないけど、ワイヤーを切る小ちゃいラジオペンチも。
使い方など、詳しくはまた後日。