石のサイン

niwazou2008-01-22

  どこかで、こういう石、みたことあります?
 たいていの場合、大きさはソフトボールくらいで、粗い縄がかけてある、この石の名前は「関守石(せきもりいし)」。
 「この先には立ち入らないで下さい」という意味で置かれているのです。
 何年か前に、お茶の心得のある方に教えていただいたのですが、それまでは、たぶん見ても気づいてなかったんだろうなぁ・・・・
 他にも「留め石」「関石」「極石(きめいし)」「踏止石(ふみとめいし)」なんて呼び方もあるそう。
 もとは、茶庭で使われていたもの。飛石の、分岐点などに置いて、そこから先に入らないように、と、示すものなのでした。
 茶庭以外でも、身近では、日本料理のお店や旅館など、商業施設で見かけることがあります。
 実際には、「モノ」としてはまったく役には立たないのだけれど(飛び越えて入れるし)、このあいまいな感じが、私は好き。
 「この先、立ち入らないで下さい」なんて、看板を立ててあるより、断然、粋じゃありませんか。
 個人のお庭の、小さなメリハリ作りにも、使ってみたいものです。
 すごく役には立たないけれど、あると気持ちが伝わるもの、そういうもの、大事よね。