マルチング、いろいろ
植物の根元を、何かで覆うことを「マルチング」といいます。
今の季節だと、目的は「防寒」が第一ですが、ほかにもいろいろ役に立つのですよ。
たとえば「乾燥を防ぐ」→ 風が強かったり、乾きがちなときも、水分の蒸発を防いでくれます。
たとえば「病気の予防」→ 水遣りや雨による、泥のはねかえりをなくして、土の中の病原菌が、植物につくのを防いでくれます。
春からは、雑草が生えるのを防いだり、「苺」みたいな、土につく果実を育てるときに傷みを防いだり。
ぜったいやらなきゃいけないものじゃないけど、やるといいことがいっぱいあるマルチングです。
最初の写真は、とりあえず一番手軽で、見た目もいいマルチング材料、「バークチップ」です。室内でも、清潔感があるので使いやすいですね。
バークチップの素材は、松の樹皮とかが一般的ですが、杉なんかも見たことあるし、粒の大きさも様々です。
[:W200] ちなみに左写真は、リースに使った「コットン」の枝を細かくカットしたものです。ツリーの根元に敷いてみました。
粒が小さくて軽いけど、強風のあたらないマンションの玄関に置くには、こんなのでも十分。小さくカットしておけば、あとで土に混ぜても問題ないし。
「ヤシの繊維」なんかもいいし、市販のものに限らず、使えるものは他にもありそうです。
さて、その他では、家庭菜園で野菜を作るなら、ビニールシートや不織布が使い易い。お庭ならば、昔から使われている「藁(わら)」も素朴でいいし、「腐葉土(ふようど)」もお勧めです。
腐葉土は土壌改良材でもあるから、冬の間、厚ーく敷いておいて、暖かくなったら土の中に混ぜ込むといいです。土が肥えます。
・・・・こんなふうに書いてると、いいことばっかりに思えるマルチングですが、短所もあります。
マルチングすると、土の状態が見えなくなるので、お水遣りを忘れがちになります。これ、確実に。
ときどきは、マルチングをどけて、土をさわってみましょうね!