冬に色づく枝
生け花や、切花用の枝には、白とか金とか銀とか、色をつけたものを見かけますが、写真の枝は、自然の赤色。
この木は「サンゴミズキ(珊瑚水木)」といいます。葉っぱの落ちた後で、枝が色づく、珍しい木です。
この写真じゃ、?ですけど、直立した枝ぶりとか、株元から赤く色づいた感じ。群植していれば、たぶんサンゴに似ている・・・はずです。
このサンゴミズキ、5月くらいに白い花をつけ、落葉まではふつうに緑の葉と枝を持つ木なのです。
ところが、葉を落とした後、残った枝はだんだん赤くなって、真冬が一番の見ごろとなります。
枝が、しかも冬に、こんな演出をしてくれるなんて、ほんとうに自然は不思議。
お庭全体が寒々しい冬。花や葉がなくても、こんな枝があると、ちょっと明るい感じです。
とはいえ、枝だけが1株、ひょろひょろと立っていても所在ないので、根元に背の低い葉モノを植えておくと、自然な景色ができるでしょう。
白い花、たとえば常緑で葉の大きな「クリスマスローズ」なんか植えておくといいと思います。
赤い枝と白い花が、互いに引き立てあって、自然に赤い枝を楽しめること請け合いです。