「桃始笑」の頃

niwazou2008-03-11

 3月に入って、園芸店にも、どどっと春の花が並び始めました。 春色の花、花、花、目移りしてしまいます。
 で、そんなお花たちを見ている人たちは、というと。
 ふと見回すと、マスクの人に囲まれてました。みんな、マスクで顔半分、隠れておりますよ。怪しい光景です。
 花粉が飛ぶ季節でもあります。スギやヒノキに限らず、他の植物の花粉に反応する人もいることでしょう。
 お花は見たいが、花粉はツライ。花粉症のガーデナーさんには、お気の毒な春です。
 ぶしゅん、くしゅん、と繰り返されるくしゃみを聞きながら、ふつうに歩きまわる私は、幸いにもまだ、花粉症デビューしていません。
 体力や根性には欠けるけど、この仕事に、唯一向いてるかも、この体質・・・・。
 さて、旧暦カレンダーによると、昨日3月10日は「桃始笑(ももはじめてわらう)」の日です。
 「そろそろ、桃のつぼみも開きかける頃」なんです。
 今、白や桃色で満開なのは、まず「梅」と思って間違いないけど、そろそろ「桃」も咲き始めるから、これからの季節、木の区別がちょっと、つきにくくなるんですよね。
 ちなみに、今、黄色い花が咲いてる木は、たぶん「サンシュユ(山茱萸)」。
 お花は全然、似てないけれど「ハナミズキ」や「ヤマボウシ」の仲間です。
 春に咲くお花から「ハルコガネバナ」、秋になる赤い実から「ヤマグミ」なんて別名もあります。
 何はともあれ、植物が次々と目覚める季節がやってきましたよ!