忘れな草

niwazou2008-03-24

 3月も終わりに近づきました。
 競うように次々と花が咲き始めると、気持ちもなんだかウキウキしてきますね。
 この時期、地味ながら、まさに季節の気分を表してくれる花に、「ワスレナグサ(忘れな草)」があります。
 控えめなイメージだけど、“春の優しい青空の色”をした忘れな草は、誰からも好かれる可憐な花。
 主役級ではないけれど、形のはっきりした花、「チューリップ」「ラナンキュラス」のような球根類とは、まさにベストマッチです。
 晴れた空のもと、チューリップの足元にワスレナグサがふわふわと咲いてる風景、想像するだけで心も顔も、緩みます。ろまんちっくー。
 今だとまだ、園芸店などにも、苗が並んでいると思われますので、球根の足元が淋しいなーと思う場所があったら、ぜひ、植えてみて下さいませ。 苗、お安いし。
 雑草っつぽく強そうに見えるけど、意外に根っこは弱いので、植え付けの際には、あまり土を落とさずそのままで。植え付け後、株もぐーんと大きくなるので、隣の株との間隔を十分に空けて植えましょう!
 さて、そんなワスレナグサ命名の裏には、いかにも、物語がありそうな気がしますよねー。そう。やっぱりあるんですねー。
 ドイツの話。若い騎士が、ドナウ川のほとりに咲く可憐な花を、恋人のために摘もうとし、川の深みにはまってしまいました。そのときに「私を忘れないでくれぇぇー!」と、恋人に叫びながら、彼はドナウに消えてしまったそうな。恋人は彼の死後、その花をいつも身に付けていたそうです・・・・。
 ううむ。涙をさそうような、さそわないような。
「私を忘れないで」という花言葉は、おしつけがましくはないけど、結構、重いなぁ・・・などと思う私なのでした。(心、曇ってる?)
 そういえば、百恵ちゃんも「みつおさん」に向かって唄っていたわね。「別れても、別れても、心の奥に。いつまでもいつまでも、憶えておいてほしいから・・・」 あっ、話が古い?

      「 忘れな草 控えめだけど 押し強い 」 <niwazou 心の俳句>