カエデの花

niwazou2008-04-10

 「モミジ」とか「カエデ」っていうと、まず秋の紅葉を思い浮かべますよね。 一般的に。
 じゃ、花は? イメージできる?
 イマドキは、「えー、モミジって、花、咲かないっしょー」なんて言葉も、聞こえそうですが、植物ってのは基本的には、どれも花が咲いてタネができるもんです。
 ということで、モミジやカエデにも花が咲くのよ、そして、その時期は今よ!
・・・・ということがわかり易いのが、写真の「ハウチワカエデ(羽団扇楓)」という木です。 日本、固有種のカエデです。
 ハウチワカエデは、他の種類と比べて、お花が大きいのです。
 若々しい黄緑色の葉の間にぶら下がってるように見える、ちょっと渋めの赤いの、わかるかしら? これが4〜5月に咲く、ハウチワカエデのお花なんです。 
 他のモミジやカエデも、ちょうど今から花の時期。
 大部分は、黄色っぽかったり緑っぽい色で、小さくて地味な花なので、よーくよく見ないと気づかないかもしれませんが、思い出したら、お近くにあるヤツをちょっと観察してみて下さいな。
 さて、ハウチワカエデという名前は、葉っぱの形が「天狗の持つ、鳥の羽で作ったうちわ」に似てるのに、由来してるそうです。
 葉の直径が、7〜12cm。モミジ、カエデの中でいちばん大きいので、「天狗のうちわ」を想像したのも、なんとなくわかる気が、する。
 一般的お庭によく植えるモミジとは、葉っぱの雰囲気が違うので、こんなの一本植えると、ちょっとお庭の趣も変わりますよ。紅葉もきれいです。
 あ、ちなみにモミジとカエデって、分類上はカエデ≧モミジです。葉の切れ込みの深いものを「モミジ」、それ以外を「カエデ」と呼んで区別しているようですが。
 たとえば、イロハカエデとイロハモミジは同じものだよ。