バラとクレマチス

niwazou2008-05-22

  最近、雑誌なんかでも、「つるバラ」と「クレマチス」を一緒に絡ませちゃった、夢のように美しい風景をよく目にしますですね。
 バラとクレマチス。 この色も形も多種多様な“つるモノ・クイーン”、両巨頭を組み合わせるなんて、そりゃもう、美しいに決まっています。
 しかしながら、おいしい話には落とし穴があるものなので、両巨頭を組み合わせるときには、色や形だけでなく、よくよくお互いの性質を確かめて、絡ませましょう。 適当に組み合わせると、あとで痛い目にあうかもよ。
 注意が必要なのは、主にクレマチス選び。
 お花の咲いてる時期はさておき、組み合わせに問題が出てくるのは、葉っぱが落ちた後のこと。
 クレマチスには、剪定の仕方によって、翌年、花がつかなくなったりする種類があります。
 だからって、枝を切らないまま残そうとすると、絡まっているつるバラの枝をも、動かすことができなくなってしまいます。 クレマチスの細い枝は、やたらに触ってると、すぐにポキっと折れてしまいますからね。
 枯れたようになったクレマチスの枝を、そのまま残しておくのが汚くてイヤ、という人もいます。
 だから、絡ませるならば「冬に地際からばっさり剪定していいもの」、つまり「毎年、新しい枝に花の芽がつくもの」を選ぶのがオススメ。
 そうすれば、バラの枝を誘引するときにも、なんの支障もありません。
 具体的には「テキセンシス系」とか「インテグリフォリア系」なんていうのを選べば安全です。
 さて、今年の「国際バラとガーデニングショウ」では、写真の紫色のクレマチスが目につきました。
「エトワール・バイオレット」といういう品種ですが、花びらが4〜6枚。
 昔からあるタイプと比べて、花びらが四角っぽい。一見すると、え、これ、クレマチスなの?って感じです。
 そんなとこが、人気のポイントなのかなー。 ほんとにたくさん使われていました。
 ちなみに、こちらは「ヴィチセラ系」。 地際から近い位置にある芽を、何節か残して剪定すればいいので、これも、バラと絡ませても、管理し易い種類です。