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「オレガノ」って、どんな姿形をした植物か、すぐに浮かんでこないかもしれませんが、「料理に使う香辛料」としては、なんとなく耳にしたことのある植物ではないでしょうか。
コショウみたいな香りがする葉っぱが、消化を促したり、防腐や殺菌の作用があるということで、乾燥したものが、ピザとかトマト料理なんかに、よく使われます。
いわゆる、「ハーブ」といわれるものの中では、身近なものの1つですよね。
この“ハーブ”という言葉、すっかり市民権を得ちゃっておりますが、いつから聞くようになったかしら?
「ハーブでアロマテラピーが趣味です」とか、「健康のため、ハーブティー飲んでます」とか、キッチンに横文字の香辛料が並んでたり。
そういうの、すでに、ぜんぜん新しいイメージじゃなくなっています。 でもやっぱり、“ハーブ”っていう響きには、ちょっとだけ、おしゃれな感じが漂う気、しません?
お庭を作るときも、「ハーブガーデン? 素敵っ」なんてイメージ、ありません?
ハーブばっかり、いっぱい咲き乱れてるお庭から、採ってきた葉っぱを使って料理して・・・なんて、想像するとワクワクするかも・・・でも、お庭については、それは幻想に近いかも。 残念ながら。
タイムとか、ミントとか、カモミールとか・・・ポピュラーなものは、だいたい、いわゆる「草」ですから、雑草化します。 それゆえ、想像したような景色には、まず、なりますまい。
そもそも、ハーブは「畑で育てるもの」、とイメージしてもらうとよいかもしれません。=ハーブ園ね。
もちろん、部分部分に使うのは、むしろアクセントになって、よいです。常緑のタイムなんて、グランドカバーにもなって便利。斑入りのものは、色のアクセントにもなって、さらに便利。
ということで、実用的なものとしてハーブを育てたいなら、コンテナ栽培がお勧めです。
そして、やっと今日の写真の説明に入りますと。
これは、オレガノの中の、「ケントビューティー」という品種です。
姿が愛らしいため、とっても人気がありますが、これは観賞用の「園芸品種」なので、オレガノだけど、ぶっちゃけ、ハーブじゃないです。
“ハーブのオレガノ”として、口に入れたりしても、害はないと思いますが、意味もないと思われます。
観賞目的で改良されたものを、わざわざ何かに活用しようとするのは、邪道というもの。 これは、眺めて楽しんで下さい。
食用としてオレガノを育てたいと思ったら、それ相応の品種を選んで買いましょう!