苔は、いずこに?
「和」の雑貨屋さんの店先で、小さな小さな、手のひらにすっぽり入るくらいの、豆盆栽を見つけました。
「石木花」って書いてあるんだけど。 盆栽にそんな呼び方があるのかしらん。 なんて読むのかなー。
セッキハナ? イシボクカ?
と、帰って、ネットで調べてみたら、これ、会社の名前でした。
読み方は「セキボッカ」。 会社の名前であり、会社が作った、小さな盆栽の呼び方、のようなものらしいです。
それにしても、ちっちゃーい。
盆栽は、本来は、屋外で管理して、ここぞというときに、数日間だけ室内に飾る・・・というのが王道ですが、こんだけ小さいと、屋外じゃすぐ水が切れて干上がっちゃいますね。
こういう、手のひらに納まってしまうようなサイズのものは、室内で管理した方が安全です。(説明にも「室内で」と書いてありました)
豆盆栽、と呼ばれる小さな盆栽は、見た目すごーくかわいいです。 でもって、小さいから扱い易いかな? と思いがちです。
しかし、実際には、小さければ小さいほど、水の管理は難しいものです。
初心者は逆に、土がたくさん入っていそうな、大きいものから始めてみると、育て易いですよ。
とはいえ、小さいのは、やっぱり可愛い。 可愛いくて、欲しくなるのは仕方のないことです。 買ったら、がんばって育てりゃいいだけのことですけどね。
こちら、3連続きの器に、コケだけ、というもの。
コケはたぶん、「シラガゴケ」でしょうか。 盆栽の仕上げに、表面によく貼られるコケです。
こうしてみると、コケだけもよいわねぇ。
販売に立ってたとき、「コケだけは売ってないんですか?」「コケはどうやって増やしたらいいの?」とか、よく聞かれました。
コケに興味があるって人は結構いるのだけど、どこで買っていいのかわからない、ということなのです。
園芸店やホームセンターでも、盆栽を扱っているようなお店なら、パックで売っているところもありますよ。
でも、見つからない!っていう方。 お庭があれば、ぐるりとお庭の中をチェックしてみてください。
お好みのものが見つかるかわからないけど、思わぬ場所に、きれいなコケが育っている場合があります。
実際、私の場合は、自宅のハナミズキの木陰で発見。 花壇の仕切りにしていたレンガに、「ハイゴケ」に似た、マット状のコケがたくさん生えてました。
分量もけっこうあったので、それで、コケ玉が5つくらい作れましたよ。
山林に分け入って、自然のものを採ってくるのはいけないことだけど、自分のお庭なら、大丈夫。
思わぬ場所に、思わぬお宝が、眠っているかもしれませんからね。