晩秋のお菓子

niwazou2008-11-27

 この時期は、晩秋なのかな、初冬なのかな? 迷う11月の終わりですが、こちらのお菓子をどうぞ。
 手前の方、「豪華な秋の風景」みたいな、四文字熟語の名前がついてた気がするんだけど・・・忘れっちまいました。
 たぶん、とりどりの紅葉の色に、白いのが、初冠雪の様子を表してるのかな。 抑え目な色が、今の気分です。
 そして、奥のは「亥の子餅(いのこもち)」。 おいしそうなので、なんとなく一緒に買ってみたのですが。
 不均一に丸っこいのは、猪(イノシシ)っぽい形になってるから、らしいです。
 そもそも、子だくさんの猪にあやかって、子孫繁栄や無病息災を祈ってつくられたお餅で、陰暦10月の亥の日・亥の刻に、お餅を食べる慣わしがあったそう。
 で、「お茶」の世界では、ちょうど同じ時期に「炉開き(ろびらき)」があって、お正月みたいに「炉開き、おめでとうございます」と、このお餅をいただくんですって。
 猪には「火除け」の意味もあるようで、これから炉が大活躍のお茶の席には、ちょうど意味があるお菓子だったのですね。 きっと。
 茶道のたしなみのない私。 うん十年生きてきましたが、知らんかったです、亥の子餅。 たまたま出会ったお餅ですが、その由来を知ると、なんだか親しみがわいてくるものです。
 これからは、11月になると「あ、亥の子餅買って帰ろう」って思い出すんだろうな、きっと。
 日本の、季節を楽しむ行事は、大好きです。