オーロラさん、冬の装い

 久しぶりに、一日中、雨が降りました。 
 路地植えの植物にとっては、恵みの雨ですが、ウチのようなマンション住まいの植物には、あまり関係ありません。 ベランダには、屋根ついてますからね。
 しっかし。 雨が降ったら、水遣りしなくていい気分になっちゃうんですよねー、これが・・・
 よって、年間を通して、「み・水をくれー」という状態でいることの多い、我が家の植物ですが、中には、それ故に美しく育っているものもおります。 
 それが、こちらの「オーロラ」さんです。
 こんな季節ですが、この抑え目のピンク色が、寒々しいベランダに色を添えてくれています。
 オーロラさん、名前も美しいのですが、お花ではありません。「多肉植物(たにくしょくぶつ)」なので、ピンクのところは「葉」にあたる部分です。
 多肉植物というのは、水分が得られる時期に、水をからだに蓄えておきます。 そして、乾燥してる時期は、それを利用して生きていく、という、生命力の強い植物。 だから、水遣りが少なくても、環境があえば1人でうまく育ちます。
 つまり、我が家のベランダ生活は、結構、オーロラさんには、合っているのですね。 
 肥料もぜんぜんあげないけど、そうすれば、コンパクトな姿のままでいてくれるので、これまた、狭いベランダにピッタリ。 肥料が少ないほうが色もきれいに出るらしいし。
 北側のベランダだけど、手すりにひっかけてるので、日光がいっぱい当たります。 オーロラさんがピンクになるのは、これがポイント。
 左は、同じベランダでも、壁側の床に置いていたもの。 光量の差で、色も薄いでしょ?
 位置的には、たった50cmほどしか違わないけど、日光の当たり方が違うと、同じものでも色に差が出るのであります。
 もちろん、日光量だけで色が決まるわけではありませんが、家の中に置いたままだと、緑色のまま、1年中ほとんど色が変わりません。
 このままで、お花みたいなオーロラさんですが、春には、クリーム色をした、本当の花も咲かせますよ。