エリカさま

niwazou2009-03-13

 小道の両側に見えるピンク色。 これは、「ジャノメエリカ」 の花の色です。
 この種類に限らず、「エリカ」は、冬〜春のお花の少ない時期に咲くので、最近では、クリスマスシーズンくらいから、いろんな種類のものを見かけるようになりましたね。
 が、私の記憶が正しければ、たぶん、日本に入って来たエリカとしては、このジャノメが、いちばん古いんじゃないかと思います。 昔はエリカっていうと、これでしたもん。
 エリカの原産国は、南アフリカとか、ヨーロッパです。 
 うる覚えだけど、E・ブロンテの「嵐が丘」には、“ヒースの荒野” というのが出てきたと思うんだけど、「ヒース」って、「エリカ」の英名なんですよね。
 となると、嵐が丘の “荒野”のイメージ、変わってくるのよねぇ・・。 舞台は、荒野ではあるけど、花咲く、結構明るい荒野。
 なんか、違うぞ・・・・。
 と、話がそれましたが。 私個人としては、エリカ全部に共通して言えることだけど、栽培難度は、ちょっと高いなー、と思ってます。 特に夏を越すのが難しい。
 正直、今までほとんど、枯らしてきたのよ。 恥ずかしながら。
 そして長年、「高温多湿に弱いんだから、だいたい日本の気候にゃ、向いてねーのよ、エリカ」、と思ってきたわけですが、東京に引っ越してきたときには、びっくりしました。
 に、庭に、ジャノメエリカが立ってるー! しかも、巨木ー!!
 一箇所じゃなくて、方々で地植えされてるジャノメエリカを見かけて、おのれの育て方に、問題があったことを知ったのでした。 地植えで放置、が結構、向いてるのかも。
 今の時期は、だんだんお花が少なくなってくるので、この木も、上の方は緑の葉が目立っていました。
 が、まだまだ咲きます。 ジャノメエリカの花咲く時期はとっても長いので、冬にお庭に色が欲しいわ、なんて思ってる方は、試してみてはいかがでしょうか。
 ところでジャノメエリカは、和名です。 漢字で書くと「蛇の目エリカ」。
 ピンクの丸い花の真ん中にある、黒い模様 ・・・正式には「葯(やく)」という部分なんですけど・・・ が、ヘビの目のイメージで、名付けられたみたいです。
 「目玉おやじ」が、いっぱいいる、みたいにも見えるよね。
 日本に入ってくる時期が違ってたら、「目玉おやじエリカ」って名前に・・・なるわけないか。 こりゃまた失礼いたしました、っと。