クレマチスとセロテープ

 クレマチスの蕾も、膨らんできました。
 これから新しく伸びていくツルに、花の芽がつく、「新枝咲き」タイプのクレマチスは、こんな感じだから、伸びたものを、思うところに這わせていけばOKです。
 が、「古枝咲き」タイプは、ちょっと気をつけなきゃいけないですよ。 
 クレマチスを育てたことのある方は、大半が、経験済みのことと思われますが ・・・・
 枯れたみたいな古いツルに、新芽が吹いてきて、「さて、このツル、どこに持ってこようかなー」、と近づいてみると。
 こんなふうに、ツルがペキって折れてることはありませんか?
 ちょーガックリ、ですよね。 
 切っちゃいたいけど、ガマンして残しておいたツルが、強風なんかで折れてる。 その先っぽには、蕾。
 自然に折れたものは、どうしようもないにしても、自分で作業してるときにも、ちょっとしたことで簡単に折れたりします。
 しかし、あきらめることは、ありませんよ。 こんなときは “セロハンテープ” です!
 ええっ、ダイジョウブなの? と戸惑うことはありませんぞ。 
 折れたところに、クルクルっと巻けばよいのです。 特殊なものじゃなくて、ごくふつうの、セロハンテープでいいです。
 クレマチスのツルは、細くて折れ易いのですが、何とかつながっている場合は、たいてい再生します。
 折れてるといっても、ツルの真ん中にある “道管(=根が吸収した水を、茎や葉に送る道ね)” までは、折れてないことが多いからです。
 生長していくのに、大事なのはここだから、外側がダメージを受けても、なんとかなる。
 はい、巻きました、と。 わかるかなー?
 テープを、軽く巻いておくと、数週間で回復します。 切り傷が、閉じる感じね。
 で、その後テープはどうすんの? というと、そのうち勝手にはがれます。 風化するので、心配要りません。
 あ、無理にはがしたりしないでね。 
 また折れるといけないから。