ミモザの紅茶
春。 出会いもあるけど、別れもあって、ちょっとせつない季節です。
先日、仲良くしていただいていたSさん一家が、マンションをお引越しされました。
一緒にお散歩したり、留守中には、当時、受験生だったRちゃんが、植物の水遣りを引き受けてくれたり・・・と思い出すにつけ、感謝の気持ちはつきません。
そんなSさんが、お引越しの際に持ってきてくれたのが、こちら、「ミモザ」の紅茶です。
ただいま、この紅茶をいただきながら、書いています。 ふー、いい香り。
Sさん、Rちゃん、お気ですかー?
さて、この「MIMOSA」。 あくまでも「紅茶」ですから、ミモザそのものを抽出してるわけではなく、ミモザの香りのする、フレーバーティーです。
ミモザ、お庭に植えてるお宅もよく見かけますが、そういえば、香りってどんなんだっけ? と、まず、お茶っぱをクンクン嗅いでみました。
んん? 鼻の中をすーっと抜けていくような、独特な香り。 甘いようで、ちょっとシャープな・・・ソムリエみたいに上手く表現できませんが、フレーバーティー特有の、くどさがありません。
と、表示を読むと、一緒に使ってある、「オレンジ」の香りも効いているようですね。
お昼寝の誘惑に負けそうになる、けだるい午後に、ちょうどいい感じ・・・・。
さてさて、実際のミモザは、というと。
一般的な開花期は、2月〜3月って感じだと思いますが、こちらのお宅も、すでに盛りを過ぎているような。
空の色がイマイチだったので、花色もちょっとダークに見えますが、一口にミモザといっても、じつは、品種はたくさんあり、黄色の種類も、ちょっとずつ違っています。
日本で “ミモザ” として親しまれている定番は、「ギンヨウアカシア」という種類。 こちらのお宅のも、たぶん、それです。
葉色が、白みがかった緑(=銀葉)で、花つきのよい種類です。 生長も旺盛。 環境が合えば、みるみるうちに、大きな木になります。
常緑樹だし、葉の色もきれい。 春、花の少ない時期に、モリモリ花がつく! となると、いいことづくめで、つい庭に1本欲しくなっちゃいます。
が、横に広がりますから、植えるときには、生長後の大きさを想像しつつ、十分な広さを確保する必要がありますよ。
そして、根が張る位置が浅いのでしょうか。 大木になったのに、風で枝が折れた・倒れた、という話もよく聞きますので、必ず支柱を立てて、しっかり根付くまでサポートしてあげましょう。
フランスでは、ミモザは「春を告げる花」だそうですね。
同系列なので、お花はよく似てると思いますが、この春を告げるミモザは、じつは日本のとは種類が違っていて、「フサアカシア」 です。