春の終わりの、シェードガーデン

 川崎市のW邸に行って来ました。 11月に、リ・ガーデン工事をしたお宅です。
 その後も、メンテナンスをお引き受けしておりますが、バラのお手入れを中心に、スケジュールを組んでいるため、工事後は2月、4月末・・・と、年に数回、伺います。
 この時期のバラは、新芽が出て、バラの蕾が膨らんでいる頃。 
 バラのまわりを動き始めた、虫の対処を中心に、伸びてきたクレマチスの枝を誘引したり、クリスマスローズの花後のお手入れをしたり、というのが、今回の主な作業だったのですが。
 バラとかクレマチスがある場所じゃなくて、これを公開せずにいられましょうか! ってほどに、いい感じになってきたのが、写真の “シェードガーデン(日陰の庭)” です。 
 あ、こちらの庭、一箇所じゃないんです、念のため。 
 日陰といっても、午前中の数時間は陽が当たるので、「ちょっと日陰の」と言った方が正確なのですが、この雰囲気が、オトナな感じの陰り具合が、もう、すんごく、いいっ!
 写真だと、その陰り具合がうまく出ないのだけれど。
   工事中と、今。
 環境に合った植物を植えると、こんなにきれいに育つのねぇ、と、しきりに関心する私。
 自分がプランした場所を、そんなに褒めてどうする、という気もするけど。 でもいいの、嬉しいんだからっ。
今、とくにきれいなのは、「アジュガ」の紫色の花、「ヒューケラ(=ツボサンゴ)の花と葉色など。 
 見頃の植物は、季節とともに、これから「ギボウシ」や「アガパンサス」や「ヤマアジサイ」「ユリ」・・・と次々、変わっていきます。
 「しっとり」という言葉で表したいこの景色、人目に触れない奥の方にあるので、「秘密のシェードガーデン」ね。
  贅沢。