和食器の模様

niwazou2009-05-12

 一週間 「和食器売り場」 にいたので、お客様のいないときは、食器をマジマジと観察しておりました。
 ちょうど、ふだん使いの “湯のみ” がひとつ欠けてしまってたので、買って帰ろ、と思っていた私。
 売り場の担当の方と、あーだこーだと話していると、「食器って、結構、植物の模様多いんですよね」という話になりました。
 右の写真の縦縞模様、「京・十草柄」と書いてあったんです。 読みは 「キョウ・トクサガラ」。
 「トクサ」・・・そう、な・なんとこの柄、きのう登場した “トクサ(木賊)” がモチーフなんですって! 一見、ただの縦縞にしか見えないんですけども。
 「木賊」 だと読めないから、「十草」 は当て字なんだそうですが、モデルは、正真正銘、昨日のアレ。
 1本・1本が直立して、天に向かってまっすぐ伸びていく、というイメージで、「十草柄」は、昔っから、縁起のいい模様とされてきたそうです。 し・知らんかったー。
 常緑で、季節を問わず使えるところもいいんですって。 見直したよー、トクサ。
 聞けば他にも、いろいろな植物の模様があるらしい。 (忘れたけど)
 ウエッジ・ウッドの苺の柄が 「ワイルドストロベリー」とかいうのは、実写に近くてわかり易いけど、そのまんまじゃないところが、日本的な気がします。 そんな “ひとひねり” が、好きです、ニッポン。 
 ということで、さっそく、お買い上げです。
 帰って並べてみると、毎日使っている黒い急須にも、よく合いました。
 器がいいと、安いお茶も、おいしく感じるから不思議ね。