S邸のバラ

niwazou2009-05-18

 今週は、お手入れに伺っているお宅の、バラ特集です。
 最初は、世田谷区S邸。 アーチを使って、つるを誘引した 「サマースノー」 です。
 ひとこと、美しいです。 
 こちらのお宅、「塀面バラ計画」 を開始して、じつは、苦節4年なのです。
 最初に植えた、ランブラーロ−ズ (=枝が長ーく横に伸びていくタイプ)の 「アルベリック・バルビエ」は、根っこが張る前に、あえなく枯れてしまいました。
 バラにはなんの責任もありません。 誘引していた針金が強風ではずれて、植えて日の浅い苗が、すっぽり抜けてしまったのです。 ときは、渇水もささやかれる、雨の降らない夏でした。
 心機一転、新しくサマースノーを植えました。 が、苗のまだ小さかった1年めは、日照が足りなかったのか、枝があまり伸びませんでした。
 少し大きくなった翌年。 ぶ厚い塀は、ドリルドライバーで打とうとした釘を、ことごとく跳ね返し・・・誘引の針金が張れないやんけーっ!
 ほかに、針金を引っ掛けられる出っ張りもない場所です。 頓挫。
 伸びてきた枝は、とりあえず、塀際に立てた何本もの支柱に、仮留め。 なんだか、かっちょ悪いなぁと思いながらも、枝を伸ばしました。
 いろいろ考えた末、昨年冬に、アーチを建てました。 「塀に這わせる」ことに固執するのをやめ、「塀をふんわり隠す」 方向に変更したのであります。
 アーチは、ここを通って玄関に・・・というのが目的じゃなく、単純にバラを形作るための土台でありますが、思った以上にいいです、アーチ仕立て。
 庭にメリハリがつきます。 そこにアーチがあればいい。 くぐらなくていいっ。
 ということで、試行錯誤を繰り返して、今年、やっと満開になった、サマースノー。 niwazou、感激です。