バラの名前の話

niwazou2009-06-04

 このバラは、我が家で暮らす 「イレーネ・ワッツ」 という、オールドローズです。
 淡いアプリコットピンクのバラ。 購入時、写真入りの名札が付いていたので、品種名に間違いはありません。
 しかし、実際に育ててみると、咲き始めと・咲き終わりでは、色も形もずいぶん印象が違うので、他のカタログなどと見比べると、あれ、ほんとに同じもの? と思うことも、しばしば。
 そして、このイレーネワッツ、何年か前に、じつは“グラス・アン・アーヘンの枝代わりだった” というのが、定説となり、この頃は 「ピンク・グラス・アン・アーヘン」 と呼ばれているらしい・・・・。
 つまり、イレーネワッツとピンクグラスアンアーヘン(長いっ)は、同じもの。
 ここまでくると、バラに興味のない人は、なんの話だ? って感じでしょうが、要するに、植物の名前を、品種まで特定するのは、結構、難しいという話です。
 特にバラは、品種がすっごく多いので、もう、何が何だか。
 さて、“バルコニー復活・大作戦” のM邸は、数えてみると、なんと17本ものバラがありました。
 つるモノ有り、木バラあり、ミニバラ有り、なのですが、その名前を知っているのは、亡くなった奥様だけ。
 昨年はほとんど咲いていなかったし、お手入れに伺っていたのは、夏や冬が多かったので、どれがナンなのか、まったくわからないのです。
 ま、バラはバラなんだけど、一回しか咲かないのか・何回も咲くのか、ローズヒップはできるのか、つる性なのか・木立ち性なのか。
 木のタイプによって、剪定の仕方が変わってきますからね。
 左の写真は、ぱっと見で 「バレリーナかな?」 と思っていましたが、どうやら 「ピンクスプレー」 と思われます。
 一重で、縁がピンクで、お花の姿はよく似ているけど、どう見ても、カラダのサイズがミニバラだから。
 一方、右は、それらしい名前にたどりつくのに、骨がおれました。
 赤いバラは、「カクテル」 くらいしか育てたことがく、少ない知識の中で 「これは、サラバンドかなー」 と思い込んでいたものの。
 ・・・何か違う。 M邸の赤いバラは、色が個性的なのです。 赤といっても “朱色” じゃなくて、“深紅”。 しかも、ツヤ感があって、ビロードみたいな感じ。 でっかい花。 四角っぽい花びら。
 カタログやネットで探しまくりましたが、イマイチ、なんか違うなぁ・・・と思ってたら、たまたま見てた2007年の雑誌に載っていた 「アルテシモ」。  こ・これだわ!
 一重咲き・花径10〜12cm・ビロードのような赤色・・・・枝は2mくらいまでらしいけど、一応、つるバラ。 返り咲きもするらしいです。

 こんな感じで、咲き残ったものや、樹形からおおよその見当をつけていますが、まだ、識別できないもの、多数。
 秋にも咲くものがあるだろうから、とりあえず、全部、花がら摘みを・・・・ということで、100個以上の花がらを切っていったのでした。
 M邸のような場合は仕方ないですが、ご自分で植物を買うときには、名前の札が付いたものを買うようにしましょうね。 後のお手入れ作業に影響してきますからね!
  蕾が、これまた美しいわねー、アルテシモ (あくまでも、推定)。