あらあら、こんなところに
「ネジバナ(捩花)」 の存在を知ったのは、東京に来てからです。
日当たりのいい草地にふつうに生えている、と言われるので、それまで気づかなかっただけかもしれないけど、今や “希少な野の花” じゃないかと思われる、ネジバナ。
それがですね、先日、近くで見つけたんです。 すんごい近く。
みかんちゃんのお散歩コースには、畑とか、大きな雑木がいっぱいあるんだけど、そんな場所じゃなくてですね。
← ここなのよ、ここ。
なーんと、マンションの、お隣さんの 「植栽プランター」 の中。
ウチのマンション、各戸の玄関前に、ちょこっと植栽ボックスがあって、プランターの中には、もともと 「オカメヅタ」 が、だらりーんとぶら下がっているんですが。
年数が経って、枯れたり汚くなったりで、オカメは既に、撤去されてる部屋も多いのです。
お隣の住民は、独身の男性なので、このスペースには関心はなさそう。
それ以前に住んでいた方が、何か植えた後なのか、オカメじゃない何かが、好き勝手に育っています。
その端っこに、ちょこんと顔を出したネジバナ。 芝生なんかによく顔を出すネジバナが、よりにもよって、こんな地味な場所に。
掃き溜めにツル・・・あ、これは、ちょっと失礼か。
ネジバナも、雑草といえないこともないけれど、その芸術的な形は、ほかに並ぶものナシ、って感じです。
らせん状にねじれた茎に、ぐるりと花がついてるのよ。 花はねじれてなくて。
でも、このねじれ、一定の決まりはなくて、右に巻いたり左に巻いたり、ねじれないこともあったりします。 その自由な感じが、またいいじゃありませんか。 いかにも野の花。 おおらかです。
このところ毎日、出かけるたびに、お隣のプランターを覗き見してる、怪しい女 niwazou。
お隣さんが、この草ボーボー状態を、いつまでも気に留めないでくれるといいな、と思うのよ。 ほんとに。