久々に、季節のお菓子
今日のお持ち帰りスイーツは、和菓子です。
「西王母(せいおうぼ)」 は、はしりの “桃” がモチーフの生菓子だそうで、透き通るような淡い色合いが、きれいです。
桃といえば。 先日、こんなことがありました。
ふっくらしたご婦人が、軽石の鉢に植え込まれた植物を、じーっと見つめていらっしゃいます。
「主人の写真の横に飾るのは、こんなのでもいいわよねー」 とおっしゃる。
はい? と問うと、
「亡き夫の写真の横よ。 夏は切り花、すぐダメになるでしょ。 だったら、こんなの置いておけばいいかなーと思ったのよ。 こういうのじゃ、ダメ? 」
あ、お仏壇の花ですね。 そういうことですか。 「ダメじゃないと思いますが、暗い場所でしたら、お花ものは厳しいかもしれません」 とお答えすると、
「あ、そう。 ダメかぁ、いいと思ったのになー。 あっはっは」
・・・・明るい方です。 きっぷがいいです。 仏壇の花探しは断念されたようですが、今度は、コケ玉などをじーっと見ておられます。 で、しばらくして。
「あなた、誰かに似てると思ったら、ほら、“ナントカ、モモ”さん、とか言う・・・」
え? モモ? 桃?? 桃といえば、上田桃子、菊池桃子、それとも、ハイヒール・モモコ?
「ほら、ケイバシの奥さんの」
競馬士ーっ? だ、だれよ、それ。
「あ、モモじゃないいか。 もうひとりの方の」
ええっ、まさか、ハイヒール・リンゴぉ?
「いや、ケイバシじゃなくて・・・なんだっけ?」
・・・・知りませんがな。
そして、その場を去ったご婦人。 その後、別の売り場でお買物をした帰り、通りすがりに
「アナタ、絶対、似てるわよぉー」 と言い残して、人ごみの中に消えて行かれました。
だから、いったい、誰に似てるのっていうのよー。 言い逃げしないで教えてー、教えてぇぇ・・・・
といったような、桃の話。