「猫の草」、じつは「犬の草」

niwazou2009-07-09

 1日中、風が強くて蒸し暑くて、なんだか “嵐の前” みたいな空模様です。
 幸い、仕事はお休み。 久しぶりに、みかんちゃんの気が済むまで、ゆっくり・たっぷり、お散歩に付き合いました。
 みかんちゃんと暮らし始めて11年。 毎日毎日、お散歩してると、道端の草花に目を向けることが、習慣になりました。
 道端の草、で、認知度が一番高いものってなんだろう。 「ネコジャラシ」は、子どもから大人まで、一度くらいはフワフワした穂のところ、触ったことがありそう。 名前も、知られてそう。
 猫の目の前で、ほれほれっ、と動かしてやると飛びついてくるから、ネコジャラシ。 この穂、地味なんだけど “花” なので、正確には “花穂” なんですが。
 この花穂、見ようによっては、毛虫みたいにも見えるけど、動物のシッポにも似てますよね。
 猫にゆかりがある、と思っていたこの植物、ネコジャラシは、じつは別名。 本当の和名は 「エノコログサ」 というんですけど、エノコロって、どういう意味だと思います? 
 調べてみると、「エノコロ → イヌコロ 」・・・そうなんです。 じつは 「犬ころ」 がなまって 「エノコロ」になったらしいのよ。
 つまり、昔の人は、フサフサした花穂を “子犬のシッポ” に見立てて付いた名前なのです。 
 猫にゆかりがある、と思ってたら、もとは、犬にゆかりのある植物なのでした。
 これに限らず、「毒痛み→ドクダミ」 みたいに、「××がなまって○○」 って名前の付け方、結構多いのだけど、昔の人はダジャレが好きだったのかしら、と思ったりもする。
 犬のシッポかぁ・・・
 と、シッポのない犬の、シッポのついた姿を想像してみる。 見慣れてないので、なんだかバランスがイマイチだわ。 
 ・・・・・ よくある雑草と認識されているエノコログサですが、風に揺れる花穂は、なかなか風情があります。