いろいろ、リニューアル

niwazou2009-07-16

  昨年夏の、M邸の玄関前です。
  シンボルツリーの 「シマトネリコ」の、根元に植わっている 「ピラカンサ」 を、思い切って切ることになりました。
 切る前は、右のような感じだったのです。
 ピラカンサというのは、秋に赤やオレンジの実がいっぱい成る、丈夫な常緑の低木です。
 Mさん、小さくかわいらしいサイズのピラカンサを、シマトネリコの株元に植えたのです。
 そして数年後、地植えになってガンガン根っこを伸ばしたピラちゃん。 立派に育ってくれました。
 しかし、困ったことが発覚。 ピラちゃんには 「トゲ」 があったのでした。 
 新枝のはたいしたことないけれど、年数の経った枝のトゲは、硬くて鋭い。 玄関までの階段脇にあるピラちゃんは、通る人をブスブス刺して、どんどん評価を落としていたのです。 
 したがって、このたびピラちゃんの太い枝を、ズコーンと、カット。
  ピラちゃんが小さくなった、シマトネリコの足元は、すっきりしました。 すっきりしたら、ちと淋しい。
 だから、コンテナをセッティングしました。
 外からコンテナが目立たないように、高さを調整して、夏っぽい感じにしてみました。
 左のバナナみたいな葉っぱは、観葉植物の 「ゲットウ月桃)」 の、斑入り種です。 
 そして、真ん中のは、赤っぽい紫色の 「コリウス」。 “ハルディン”の 「ときめきリンダ」 という品種です。
 今年は、この 「リンダ」 を、たくさんの場所で使わせていただきました。 
 暑さに強く丈夫なコリウスは、お花の少なくなる夏に大活躍です。 お花の代わりに色を添えてくれるんですからね。
 という私、じつは以前は、あまり好きじゃありませんでした、コリウス
 だって、なんか毒々しいんだもん・・・・ 一般に“夏らしい”といわれる強い色を、かえって暑苦しく感じていたのです。
 ところが最近、色も姿もどんどん幅が出てきましたので、試しに使ってみたら、あら、けっこう、素敵。
 バラエティーに富む葉色は、選び方ひとつで、手軽にお庭の印象を替えてくれます。 私の中にあった、“コリウス=毒々しい ”という図式は、リンダを使ってから、消えてしまったのだ。
 世の中はどんどん変わっていきますね。 いつまでも、思い込みに縛られていちゃいけない、と教えてくれた、リンダ。
 そして、M邸の玄関前も、私の頭の中も、ちょっとリニューアルされたのでした。 めでたし。