食べられるの? どうなの?

niwazou2009-08-19

 「ビワ (枇杷) 」 くらいの大きさ。 
 このくらいのサイズの実を見つけたら、とりあえず、「食べられるのか?」 「おいしいのか?」 ということが気に ・・・ なりません?
 人様のお宅のものは、見るだけでガマンするけど、自宅のものならば、味見をしてみたいと思うのが、人情です。
 けど、植物の実のなかには、「おいしくない」 という理由だけでなく、「食べると害がある」 ものもあるので、むやみにテイスティングするのは、よくありません。 
 そのへんのことは、ちょっと確認してから、いただきましょう。 大人ですから。
 で、これは、「トケイソウ (時計草) 」の実です。 
 こんな感じで、絡まったフェンスに、ぶら下がってました。
 トケイソウの花、個性的だから、一度見たら忘れないと思うけど、見たこと、あります?
 時計盤に、時計の針がついたような花の形、ほんとによくできてます。 造形美。
 見るからに、トロピカルなイメージですが、こう見えても、江戸時代には、もう日本で栽培されてたそうですよ。
 この、一般的な “白地に紫”の種類は、寒さにも強いので、日当たりのよいところならば、庭植えもOK。 冬に枯れてしまうことは、ほとんどありません。
 地植えすると、伸びますよー。 絡むの絡まないのって。(絡むんです) 
 込み過ぎた部分は、適宜カットして、こまめに誘引してやるのが、美しい姿を保つポイントです。
・・・ と、食べる話に戻りますが。 
 この、一般に出回っているトケイソウの実は、食べられるのでしょうか? 
 それについての答えは、いろいろ資料を見比べましたが、いずれもほとんどの表記は、「食用に、『クダモノトケイソウ』 がある」 なのです。 
 一般的なトケイソウの実については、触れてない。 かといって、「観賞用」 と書かれているわけでもない。
 ううむ。 なぜなんだ。 なぜにこんなに、歯切れが悪い。
・・・ そして、たどり着いた答えは、
        「食べられなくは、ない」 が 「食べる機会がない」
 自分で育てたときは、実がなった記憶がなく、検証しておりませんが、トケイソウ実は、食べても害はないはずです。
 けど、たぶん食べられない。 なぜなら、この実、黄色く熟す前に実が落ちてしまい、熟す前のものは、果肉がなくてタネばかり、という状態なはずだから。
 「食べてはいけない」 ではなくて、「食べられない」 ってことのようです。 実物で確かめてないけど、たぶん、そういうことです。
 ちなみに、クダモノトケイソウは、「パッションフルーツ」のことです。 こっちは、実が赤く大きくなって、タネの周りに果肉ができます。 

 この結論にたどりつくまでに、2時間を費やした私。 粘着質です。