バラの、「夏剪定」って?
そういえば、明日は9月10日。
「秋に向けてのバラ剪定は、9月10日頃までに」 と言われてるんですよね、一般的に。
といっても、どのバラもこの時期に剪定しなければいけないのか? というと、NO・NO。
剪定しましょう、と言われるのは、“四季咲き” と呼ばれるタイプのバラ。 繰り返し花の咲くバラのことです。
そして、このバラを “いい時期に咲かせる”ため、 “大きくきれいな花をつけさせる”ため に行うのが、この剪定です。
四季咲きのバラは、花が終わって剪定をすると、条件がそろえば、だいたい30〜40日後に次の花が咲きます。
つまりですね、9月10日ごろまでに剪定すると、10月の “いい時期” に、ちょうど次の花が咲く・・・ という仕組み。
このタイミングを逃すと、花の咲く頃には、もう日照時間が少なくなったり、気温が下がってきたり、で、うまく花がつかなかったりするかもしれない ・・・
というので、目安が9月10日なのでした。
さて、写真のバラは 「プロスペリティ」。 “四季咲き” と表示されていることが多いですが、実際には、春咲いて秋にもう一度咲く “返り咲き” タイプのバラです。
じゃあ、これも剪定した方が? いえいえ、このバラは、枝をどんどん伸ばして、2階まで誘引しようとしているので、短く切ってはいけません。
冬までに、カラダを大きくしてもらわねば。 枝はできるだけ伸ばして欲しいの。
そう。 ここでいう剪定は、花がらをカットすることでなく、枝をある程度短くすることなので、つるバラとして育てているものには必要のない作業です。
つるバラの枝は、冬の誘引作業のとき以外は、四季咲きといえども、咲き終わった花がらをカットする程度でOK。
個々の花を、大きく見事に咲かせることが目的ではないですからね。