タネの色
こちらは、先日蒔いた 「大根」 のタネです。
野菜のタネなんて見たことないわー、という場合は、「あ、そう」 で終わりますが、よーく見ると、あれっ? と思うこと、ありませんか。
そう、色ですよ、色。 タネの色がメタリックブルー、なんですよね。
常識的に考えて、自然なタネの色が、こんなわけないのであって、おそらく何かでコーティングしてあろうことは、想像つくと思うけど。
その答えは、タネの袋の裏にあります。
下の方に 「チラウム/キャプタン」 ってあるでしょ?
これは、農薬の名前です。
「チラウム」 も 「キャプタン」 も、殺菌剤。 タネを病気から守って発芽率をあげるための薬です。
秋冬は虫がつきにくいし、自宅で少量作るんだから、「今回は、無農薬・有機農法でいくぞ!」 と思っていた私は、ガーン!! よ ・・・。
大手メーカーの市販のタネで、決められたガイドラインに沿ったもの。 もちろん、安全性に問題ないのですが、まあ、なんというか。 出鼻をくじかれた気分なのです。
相変わらず、うっかりしてるよなぁ、と、反省。 その後、同じホームセンターで、ほかのタネ袋も確認してみました。
が、選ぶもなにも、たっくさん種類のある大根の中で、消毒されてないタネは、ひとつもありませんでした。
春菊のような葉モノは、殺菌処理してないけど、大根のタネは、消毒が必須なのかしらん? などと考えつつ、農協のお店を覗いてみると ・・・ やっぱり殺菌してないものもありました。
「おでん大根・味福」 名前も、いいじゃないの。
品種によって、殺菌しているものといないものがありそうですが、袋の裏には 「本種子は種子消毒してありません」 と明記されています。
結局、これも買って、両方のタネを蒔きました。
実際、発芽の様子を見ると、コーティングされたブルーの表皮は、双葉が出る段階で剥がれるので、まあ、あまり 「農薬が・・・」 と、気にすることもないのかな、とも思いましたが。
さて、実際の発芽率はどうなのか、自分の目で確認してみることにします。
「無農薬」 にこだわる人も、こだわらない人も、タネを買うときには、袋の裏面にも、ちょっと目を向けてみましょうね!