室内の植物

niwazou2009-10-07

 雨だ。
 モーレツ台風が来るっていうから、カッパを着て、バルコニーの鉢を、うんしょ・うんしょと移動して、後は自宅待機。
 大雨に台風と、悪天候には手も足も出ませんね。 こんな日は、室内のものに目を向けよう。 
 窓際には、いま3つのコケ玉 (と、湯呑みで作った鉢植え)  が並んでいます。
 右から、「ヒメサザンカ(姫山茶花・エリナ)」 「ファトス・ヘデラ」 「ヒメトクサ(姫木賊)」 です。
 植物の適性を見たり、土の配合を変えて育ててみたり、と、常に何かしらの植物が並んでいる我が家ですが、今日は、この真ん中の植物に注目。
どーお? 見たことあります??
 葉が大きくなると切れ込みが4ヶ所入るから、手のひらみたいな 「ヤツデ」 に似た雰囲気ですが。
 これは、「ヤツデ」 と 「ヘデラ」 をかけ合わせてできたものなのですよ。
 交配して新しいものを作り出すっていうのは、園芸の世界ではぜんぜん珍しいことじゃないけど、ヤツデとヘデラの場合は、ちょっと特殊。
 この2つは、分類上の “科” は同じだけど、“属”性 が違うものなんです。
 「ウコギ科・ヤツデ属」 のヤツデ と 「ウコギ科・ヘデラ属」 のヘデラ
 “属” が違うものをかけあわせるって、じつは結構珍しいの。 あ、「トマト」 と 「ピーマン」 からできた 「トマピー」 っていうのがありますが、これも同じ例です。
 出来上がったものは、ヤツデと比較すると、葉の大きさが3分の1くらいで、茎は半つる性。 
 両方の特徴を受け継いで、サイズも性質も、より扱い易いものを! と作り出されたのでしょうね。
 こうしてコケ玉にしてみると、びゅーんと背が高くて、面白い感じになりました。
 親の性質からいっても、室内で結構イケるはずです。
 1910年頃にフランスで作り出されたらしいので、意外に古い ・・・ ここにきて、久々に注目を浴びておりますよ。