日本のクリスマス・ホーリー
クリスマスのデコレーションは、楽しいです。 大人になっても、やっぱり楽しい。
これからの時期は、お庭の植栽を考える際にも、「クリスマス」 と 「年末年始」 の両方を意識して、植物で季節の演出ができるよう、ちょっと工夫をします。
そんな今の季節に、いい仕事をしてくれるのが、「クリスマス・ホーリー」。 いわゆる 「ヒイラギ(柊)」 です。
日本では古くから、お正月に、赤い実のついた 「センリョウ、マンリョウ」 や 「ナンテン」 なんかを飾るけど、そんな感じで、欧米のクリスマス〜年明けは、ヒイラギ。
トゲトゲが痛いけど、邪気を払うとか、魔よけ、という目的にも、かなっています。
写真の木は、一般的に 「クリスマス・ホーリー」 という名で出回っている木ですが、この木の、正式な名前は 「チャイニーズ・ホーリー」 または 「ヒイラギモチ(柊糯)」 「シナヒイラギ(支那柊)」 と言います。
「チャイニーズぅ?」 「・・・モチ?」 と聞くと、なんだか、バッタもんみたいにも聞こえるけど。
こういうふうに、赤い実がついて、葉っぱがトゲトゲしたものをまとめて、クリスマス・ホーリーと呼ぶんで、これはこれでいいの。
欧米では 「西洋ヒイラギ」 や 「アメリカヒイラギ」 が一般的なようですが、これらは、高木。 これに対して、ヒイラギモチは低木で扱いやすく、赤い実も大きい。
日本の気候に合っていて丈夫だし、扱いやすさからいって、日本のクリスマス・ホーリーは、ヒイラギモチでいいのです。
ヒイラギモチの特徴は、葉っぱの形。 五角形、というか、四角形というか、角ばっています。
園芸店や街中で、ヒイラギっぽいのを見かけたら、葉の形をチェックしてみてね。