いぬの爪

　バルコニーの落ち葉を掃除していると。
　アレレ、なんだこれ？　虫？？
　１ｃｍにも満たないんだけど、白くて、ちょっとカーブした形。
　つついてみたけど動かないので、拾って目を凝らして見ると、みかんちゃんの 「爪」　でした。　
　 前足の、内側にある、ええと、一応　「親指」　の位置の爪。
　「オオカミ爪」　とか　「ロウソウ」　とか呼ぶらしいんだけど。
　他の爪と違って、地面に接しないから、削れません。　放っておくと、先が尖がったまま伸びてます。
　聞くところによると、刺さって危ないとかで、切ったりヤスリで削ってあげた方がよいとか、生後すぐに切るものだとか、いろいろな説があるけれど。
　これといった不都合もなかったので、放置しておくと、いつも、知らないまに短くなっておりました。
　といっても、折れたりしてるわけではなくて、ある程度の長さになると、ペコンと剥がれるの。　上着を脱ぐみたいに。
　人間みたいに、放っておくと限りなく伸びるわけじゃないんです。　脱皮ですよ、皮じゃないから　「脱爪」？
　剥がれた古い爪のあとには、短くてきれいな、先の尖がった爪が再び登場します。
　今日はバルコニーで、意味もなく走り回っていたみかんちゃんですが、あのとき脱爪したのね。
　他の爪は、お散歩のとき勝手に削れるから、爪を切ったこともほとんどないし、オオカミ爪は自力で剥がす。
　飼い主同様、ネイルのお手入れとは縁のない、みかんちゃんです。