バラと赤い玉

　Ｍ邸で、つるバラ　「アイスバーグ」　の花がらを摘んでいると、葉っぱに、赤くて丸いものが乗っかってるのを見つけました。
　ころんとした、小さい玉。
　テントウムシかな？　と近づいて見ると、違う。　葉っぱの真ん中にポツンと１個。　しかも、葉っぱにくっついています。
　ローズヒップのわけないし、正体不明だけど、やけにツヤツヤしてきれい。　頭にわずかに突起があって、スズランの花のような形です。
　葉っぱの真ん中に、花が咲いて実がなる　「ハナイカダ（花筏)」　という珍しい木がありますが、まさか、バラにもある日突然、そんなことが起こり得るのか！？　とまあ、楽しい想像をしつつ、写真撮って帰ったわけですが。
　・・・なんのこたぁございませんでした。　この赤いの、この時期やっぱり、虫がらみなのでした。
　これは、「虫コブ　＝　(虫えい）」　。　虫が卵を産みつけたところが、盛り上がってできるものだけど、バラにもこんなもん、できるのね。　しかも、こんなに美しく。
　この虫コブは、「バラタマバチ」　のものらしい。　中には幼虫がいるんだろう。　手でむしり取ったりしなくてよかった。
　無駄に可愛らしい、虫コブ。