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M邸の玄関に、夏の 「ハンギングバスケット」 を掛けました。
植物は6種類くらい入っていますが、メインの材料は、お花の黄色いのが 1.「ミリオンベル」(商品名)、 紫色のが 2.「夏すみれ」(和名)、 水色が 3.「アズーロ・コンパクト」(商品名)
・・・・ これらの「 」は、お店に並んでいたときに、ラベルに表示されている名前です。
が、どれも( )書きを付け足しているように、じつは、いわゆる品種の名前じゃないんですよねー。 ヒマワリとか、チューリップとか、いうのとは違うの。
念のため、品種の名前を書き出してみるとですね、
1.は、サントリーフラワーズの 「カリブラコア」
2.は、ハルディンの 「トレニア」
3.は、これまたサントリーの 「ロベリア」
カリブラコアも、トレニアも、ロベリアも、昔からある草花ですが、いろいろな会社が品種改良をして特徴を出し、個別に名前を付けて売り出しているのです。
つまり、上記1,2,3は、いずれも 「オリジナル・ブランド苗」 というわけ。
特徴というのは、たとえば、従来のものより花が大きいとか、違った色調であるとか、コンパクトに姿がまとまり易いとか。
より育て易く手がかからないものへ。 今までと少しでも違う新しいものへ。 改良はどんどん進んでいくので、次々、新しい商品名の植物が登場してきます。
買い手が望んでるから、そういう風になっていくわけで、それはそれでいいんじゃないかと思います。
「××社のアレは、ちょっと高かったけど花持ちがよかったなー」 とか、仕事の材料として使う場合は、安心して選べる、というメリットもあるし。
ただし、“適材適所” という言葉を忘れるなかれ、ですよ。
日本の住宅事情を考えると、ガーデニングの場所も、ベランダや雨の当たらない場所が多くなっていますから、そういうニーズに応える植物が、多く出回るようになっています。
限られた場所で手軽に育てられるとか、姿があまり変わらず長くお花を楽しめる、という場合、改良を加えられたこれらは、確かに頼もしい。 失敗が少ない。
でも、逆に言うと、お庭の地植えには向かないものも多いです。 だって、「野に咲く花」 じゃないもんね。