■
今回、久々に倉敷に行こうかな、と思い立ったのは、新幹線の中でのことです。
東京・岡山間の約3時間半、いつものことですが、だらしなく爆睡して目を覚ますと、電光掲示板(というの?) に “大原美術館” の文字が。
2010年は、倉敷美観地区内にある大原美術館、創立80周年なんだそうです。
「80」、てのが微妙な数字ですけど、所蔵品の中の名作155選を一挙公開! ってことですから ・・・ 行かねばっ。
美術館の正面に出る路地を歩いて行くと、こんな感じで、奥に見えるのが美術館ですぞ。
「ツタ」 がもモサモサはりついた門をくぐると、ギリシャの神殿みたいなクラッシックな本館が登場します。
本館はちょっと狭いけど、お庭をはさんで、分館や工芸館などに分かれていて、全部見ようと思うと、かなり時間がかかります。
美術品をゆっくり見たい方は、それなりの見学時間をとって出かけることをお勧め。
エルグレコの 『受胎告知』 や、ゴーギャンの 『かぐわしき大地』 や ・・・ と、有名どころをピンポイントで観賞したい場合は、本館だけ見ればOKですが。
でも、分館にある現代美術のフロアも楽しいので、時間が許せばぐるりと見て帰りたいところです。 写真を撮れないのが残念だ。
思い出に、こんなの買いました。
表紙に、蜷川実花さんの極彩色なお花の写真が使ってあるだけで、中はふつうに無地な、「学習帳」 ですが。
美術館に行くと、いつも勢いで絵ハガキいっぱい買っちゃって、後悔を繰り返していた私。 かなりオトナになったので、今回はぐっとガマンしました。 ふ。
蜷川実花さんの写真は、自然じゃないけど、植物がすごくきれい。 一見ケバいけど、特に、青い空と植物を撮ったものは、色の対比がすんごくきれい!
写真に詳しくないので、うまい表現ができないのですが、とにかく好きなわけで。 2011年の園芸ノートは、これに決まりです。
あ、分館の現代美術ゾーンには、蜷川さんの写真のような、絵画にとどまらないオブジェや画像なども展示されており、歴史ある大原美術館ですら、ずいぶん変化しております。
美術館=絵画、彫刻 のイメージは、ほんとにもう古いのね、と思うのでした。