niwazou2010-10-08

 私の実家は、「建具店」 です。
 父は70半ばを過ぎましたので、実作業をほぼ引退し、デスクワークなどをする日々。
 隠居生活に入ったわけではありませんが、仕事で何かを作る時間は、めっきり少なくなりました。
 しかし。 
 その代わりというかなんというか。 帰省するごとに、実家のモノが、どんどん形を変えている!
 右の写真は、よくある洗面所のタンスなんですけどね。 気づくと、タオルをかけるバーと、引き出し全部に取っ手がついていました。 こりゃ確かに使い易い。
  そしてこれは、まな板。 
まな板自体も、前に住んでいた家の 「イチョウ(銀杏)」 を切り倒したときに、作ったものなんですけど。 端に金具がついてるでしょう?
 これを両側につけたらば、金具のおかげで、ちょうど流し台に置いて作業ができるの。
 その上、ぶら下げるとすぐ乾く。
 ナイス・アイデアですわ。
 自分が生活し易いように、ちょこちょこと細工をしている様子なのですが、プロでございますから、仕事も細かいです。
  左の写真は、踏み台を裏返した図です。
 ちょっとだけ手の届き辛い棚があるんですが、これに乗るとちょうどいい、という高さの、薄い踏み台なんですが。
 足の角がちゃんと削ってあるから、床に傷がつかないのだ。 やるじゃん。
 ついでにあと2つもお見せしちゃおう。
 この2つについちゃね、ここまでする必要があるのか、若干、疑問が残るんですけど。
   
  ほこりを取るための 「掃除用具」 と、ウォーキングマシーン用 「書見台」 です。
 ええと、ハタキのようなものは、のれんをかける棒みたいのと、PP(ポリプロピレン?)ひもを用いた作品。 ぶら下げて収納するための鎖付き。
 静電気でテレビとかのホコリがとれるんじゃ、と、本人ご満悦の一品です。
 書見台の方はというと、チープなウォーキングマシーンに、木製の台。 たいへんミスマッチな仕上がりとなっております。 (しかし、マシーンを使ってる様子は、ない。)
 職人気質な人は、なんでも作るんです。  日々、進化を遂げている実家。
 帰省する度に、家の中をチェックするのが秘かな楽しみなのよ、最近。