仏壇のお花のこと
少し前。 お客様と、お庭に新しく植えたいものありますか? という話をしていた時のこと。
「あのー、仏壇にお供えする菊とか、お庭に植えといたら変ですかねー、やっぱり」 と、Mさん。
Mさんは、毎月伺っているお宅のお嫁さんです。
私も経験がありますが、仏壇のお花をいつもきれいに保っておくの、わりと大変だから、庭に菊なんか咲いてればちょちょいと切って来て ・・・ と思ったのでしょうね。 わかります、その気持ち。
だけど、Mさんが頭に浮かべてるような菊は、お庭に植えたら秋しか咲かない。 何度か切ってお供えできると思いますが、他の季節は無理。
切り花だといつでも手に入るから、年中咲いてそうな気がしたんでしょうね。
仏壇の花に、特別な決まりはないはずなので、「庭に咲いた花で、お供えできそうなものは、切って飾っていいんですよー」 とお話しました。
こちらの庭だと、春の紅花シャリンバイ、シラン、バラ。 初夏からのアガパンサス、アジサイ、ランタナ。 秋のホトトギス ・・・・。
このへんのものなら、背丈もあるので、切り花になりそう。 少し切って飾ってあげると、お仏壇にも季節感がでますよね。
ただし、水揚げが悪かったり、切り花にすると持ちが悪いものもあるから、それは実際に試していただくとして。
庭で楽しむだけでなく、飾ることも考え、切り花に向いてる花を植え足すことも、検討することにしました。
Mさんは、とても心配りのある優しいお嫁さんですが、お花の交換がストレスになるといけません。
大変だったら 「造花」 でもいいと思うし、「プリザーブドフラワーを飾るのもいいですよ」 と、提案してみようと思っておりますが。
いちばん大事なのは、気持ちですもんね。