バットグアノの話 その2

niwazou2011-01-14

  当時、私を恐怖に陥れていたコウモリですが、今やその 「フン」 が、植物を育てる肥料として、頼りになるアイテムになろうとは。
 人間、長く生きてると、いろんなことがあるもんですねぇ。
 で、その 「バットグアノ」 がどんなものかというと、右のような感じ。 フンがそのまま入ってるわけではないので、メーカーによって、形状は違うと思います。
 肥料の特徴は、“花をたくさん咲かせて実を充実させる成分” を多く含む点。
 最近では苺の栽培に適した肥料として、よく取り上げられます。 バットグアノを使うと、糖度が上がっておいしい苺ができるということなのよ。 
 ちょっと詳しい話になると、“花をたくさん咲かせて実を充実させる成分” というのは 「リン酸(P)」 のことです。
 ああ、化学っぽい話はわかんなーい、と投げ出すなかれ。 肥料を選ぶときに知っとくと便利だから、ここは読んどいてねっ!  
 たいていの肥料には 「N:P:K=〇:〇:〇」 というような成分表示があるので、こんな風に覚えておこう。
  は窒素  = 「」 肥え
  はりん酸 = 「」 肥え
  はカリ  = 「」 肥え
 たとえば、葉をきれいに保ちたい観葉植物なら 「N」 、お花がメインの草花だったら 「P」、 球根とか根菜類だったら 「K」 の割合の大きいものを選ぶ、という感じ。 
 いろんな表示があって迷っても、ここを押さえておけばいいのです。 バットグアノみたいな動物由来の肥料にも、この表示はちゃんとありますよー。
 写真に難がありますが、下の方の黄色いところが成分表示です。
 左から2つめが 「りん酸(漢字だと燐酸。 難しーい)」 で、23〜27%と書いてあります。
 手がかぶっちゃってるけど、両脇の窒素0.03〜0.1%、カリ0.08〜0.1%と比較すると、だんぜん割合が大きいことがわかりますね。
 有機肥料だから、カルシウムだの珪酸だのマグネシウムだの、いろーんな成分が含まれてるから、ちょっと混乱するけど。 NPK以外に、いろーんな成分が混ざってるのが、有機肥料のいいとこでもあるのよね。
  さて我が家の苺は、今こんな風。 苺は寒さに強い植物ですが、低温に当たって葉色が紫っぽくなったところもあります。
 ストロベリーポットの苗たち、冬の間は寒さに縮こまっておりますが、何故か、ガゼン元気なピンクの 「スイートアリッサム」。 秋からずーっと咲き続けています。
 寒くなるにつけ、株、どんどん大きくなってるのよ。 きれいなんだけど、この勢い、どういうこと?