屋上巡り その3

niwazou2011-02-14

 夕方から雪になり、今回は積もりそうです。 きのうは1日気持ちよく晴れていましたが、お天気が変わりやすい季節になりましたね。
 写真は、昨日行った恵比寿の駅ビル 「アトレ」 の屋上です。 オープンが2009年の4月だから、やっと2年になろうかという新しい屋上庭園。
 後ろ姿のモデル?は、友だちのMゴローです。 見学に付き合ってくれました。
 ここの特徴は、庭園の一部が 「貸し菜園」 になっているところです。
  都心のビルの屋上で野菜を育てられる、仕事の行き帰りにちょっと覗ける便利な場所で土に触れる事ができる、というので人気があるようです。 30区画くらいあるスペースは全部埋まっておりました。
 世の中 「農ブーム」 なので、市民農園の使用なんかも抽選。 ヤル気になっても、場所がなくて、「あーあ、ガッカリ」 ということもありがちですが、こんな場所もあります。
 市民農園に比べると割高ですけど、常勤のスタッフがメンテナンスを行ってくれるので、なんとか収穫までたどりつける、というのも魅力。
 1区画、大きいもので5平方メートルくらいなので、決して広くはない。 収穫量は多くないと思うけど、ここで野菜を作ろうという人は、そんな目的で借りるわけではないよね。
 都市型菜園には、トイレはもちろん、駐車場、ロッカーや洗い場も完備されてるので、「土を触るのは初めて」 いう人も、気軽に始められると思われます。 
  皇居にランナーのためのロッカーやシャワールームがあるのと似てますね。
 さて、私。 お庭の学校に通っていたころは、屋上緑化を推進する話をちょっと疑問に思っていました。
 都会は確かに土地がない。 ヒートアイランド現象の軽減に屋上緑化を進めよう、というのはわかるけど、その前にもっと違うことに力を入れた方が効果的なんじゃないだろうか? 建物の屋上を緑化するには特別な工事が必要で、そのためにはやっぱり莫大な費用がかかる。 屋上緑化を一番、みたいに言うのはどうなの?? と。
 お庭の仕事に携わるものとして、未熟ながら思うところがありました。 いろいろ。
 しかし、実際に自分がバルコニーで植物を育てたり、たくさんの屋上庭園を見ていくにつけ、ヒートアイランドうんぬんじゃなくて、もっと違う良さを感じるようになりました。
 抜ける空、日差しの心地よさ、解放感。 手入れのし易さ。 屋上の方がうまく育つ植物の発見 ・・・ などなど。 屋上には、地上と違った魅力があります。
 「環境のために屋上」「場所がないから屋上」 じゃなくて、「あえて屋上」。 そんな気さえしている最近のワタクシであります。  
 それにしても、前回の 「屋上めぐり」 の記事をいつ書いたかなあー、と思ったら、ほぼ1年も前だ。 今年はもっと、いっぱいいっぱい巡って、いっぱい書きます!(予定)