クマザサは 「隈笹」 なのだ

niwazou2011-03-09

 「間違って覚えてること」 というのは、日常生活の中にもたくさんありますが、いくつになっても減らないもんだ、と思う。
 写真は 「クマザサ」。 見ての通りのササ(笹)ですよ。 先日の駅ビル、屋上庭園で撮影しました。
 クマザサっていうと、健康茶とか青汁なんかでも耳にする機会の多い植物ですが、これ、「熊笹」 だと思ってた方はいっらしゃいませんか?
 ワタクシはですね、昨年の冬まで、ですよ。 長かった。
 自分の頭の中では、熊が出てくるような山深いところにわーっと生えてるから、熊笹。 なんて、勝手に名前の由来まで出来上がっていたというのに。 人に言う機会がなくてよかった。
 年末に、事務所で販売の準備をしているとき、たまたま 「クマザサの植物カードがないから、作っておいてー」 と言われて。 はいよ、と漢字を変換すると、「隈笹」 って言うのよ、パソコンが。
 日頃 「アンタ、漢字の使い方を知らんのか」 と、漢字の変換能力にケチをつけておりましが、やっぱりパソ子は賢かった。 
 さて、クマザサの 「隈」 は、「隈取り」 のクマ。 葉の縁が白くなるのが名前の由来です。
 これ、若い葉にはありません。 寒い時期になると、縁が枯れて隈取りになるんです。 だから、夏とかに全体が緑の葉を見ただけでは、ますます名前がピンときませんね。
 一般的に、葉が枯れこむと見栄えが悪くなるもんですが、こんなふうに縁がきれいに枯れると、観賞の対象になる。 モノは見ようで変わるもんです。
 一般に、日本庭園など、和風のお庭で見かけることの多いクマザサですが、洋風の庭にもよく合います。
 中低木の足元をふわっと隠すのなんかに、いいです。 グランドカバーね。