クマザサは 「隈笹」 なのだ
「間違って覚えてること」 というのは、日常生活の中にもたくさんありますが、いくつになっても減らないもんだ、と思う。
写真は 「クマザサ」。 見ての通りのササ(笹)ですよ。 先日の駅ビル、屋上庭園で撮影しました。
クマザサっていうと、健康茶とか青汁なんかでも耳にする機会の多い植物ですが、これ、「熊笹」 だと思ってた方はいっらしゃいませんか?
ワタクシはですね、昨年の冬まで、ですよ。 長かった。
自分の頭の中では、熊が出てくるような山深いところにわーっと生えてるから、熊笹。 なんて、勝手に名前の由来まで出来上がっていたというのに。 人に言う機会がなくてよかった。
年末に、事務所で販売の準備をしているとき、たまたま 「クマザサの植物カードがないから、作っておいてー」 と言われて。 はいよ、と漢字を変換すると、「隈笹」 って言うのよ、パソコンが。
日頃 「アンタ、漢字の使い方を知らんのか」 と、漢字の変換能力にケチをつけておりましが、やっぱりパソ子は賢かった。
さて、クマザサの 「隈」 は、「隈取り」 のクマ。 葉の縁が白くなるのが名前の由来です。
これ、若い葉にはありません。 寒い時期になると、縁が枯れて隈取りになるんです。 だから、夏とかに全体が緑の葉を見ただけでは、ますます名前がピンときませんね。
一般的に、葉が枯れこむと見栄えが悪くなるもんですが、こんなふうに縁がきれいに枯れると、観賞の対象になる。 モノは見ようで変わるもんです。
一般に、日本庭園など、和風のお庭で見かけることの多いクマザサですが、洋風の庭にもよく合います。
中低木の足元をふわっと隠すのなんかに、いいです。 グランドカバーね。