山陽新聞の記事から

niwazou2011-03-29

  3月28日(月)の「山陽新聞」で目に留まった記事です。
      「西日本の庭師たち 東京へ桜の枝リレー
 震災後、「庭師だからこそできる支援を」 と考えた若手の庭師たちが、「『庭人の輪』関西」を結成し、つぼみをつけた桜の枝を、リレー形式で運ぶことを企画したのだそうです。
 26日に長崎の平和公園を出発して、福岡、広島などを経由。 27日に各地から集まったソメイヨシノオオシマザクラなどが岡山に到着して、大阪に向けて出発。 今日の夜には東京到着の予定です。
 この桜は飲食店などに配り、活けてもらうのが目的のようですが、満開の桜を見て、春がやってくることを感じてほしいという思いが伝わってきます。
 直接、生活を支える物資ではないけれど、今の時期に自分たちに出来る事をと考えて、具体的に動く。 そういう話を聞くと、しょぼしょぼしている自分にはまぶしいくらいです。
 こういう非常時は、庭のことなんて考えてる場合じゃありません。 被災していない東京だって、計画停電や食品の安全の問題に直面し、日々の暮らしが第一です。
 「庭を作ろう」 「ガーデニングしよう」 なんて、二の次三の次。 必要度はとっても低い。
 そんなことを悶々と考えて、自分の仕事がなくてもいいもののように思えてくる今日この頃ですが、でも。
 今は不要でも、ある時期になると役に立てることがあるだろう、とも思う。 植物が育っていく姿は、心が折れてるときの、力になってくれるかもしれないから。
前出の庭師たちは、今後、仮設住宅に出向いて庭造りをする計画も検討しているそう。
 小さな記事でしたが、たぶん、世の中になくてもいい仕事なんてない、と思わせてもらったのでした。
 世の中、明るい話題が少ないときだからこそ、お花をきれいに咲かせていこう! 目にすると心がなごむような景色を作ろう!!
 最初の写真は、17日。 実家で満開だったサクランボの花。 12日経過した今日は、すっかり茶色くなりました。
 桜の季節も近い。