緑のカーテンのこと(1)

 この頃人気の 「緑のカーテン」。 練馬区では、緑のカーテンづくりを推進するため、家庭や事業者1000軒にゴーヤの苗を無料で配布するんですって!  
 そもそもは、温暖化、ヒートアイランド対策として話題になった緑のカーテンですが、今年はこれに節電対策が加わりますから、一段と盛り上がるよ。 間違いなく。
 説明するまでもないでしょうが、ここで緑のカーテンについて、おさらいしておきましょう、一応。 
 言い換えると =「植物で作る自然のカーテン」 ですかね。 ベランダ、窓辺、壁面とかにネットやワイヤーを張って、それに 「つる性の植物」 を絡ませるの。 で、日差しを遮るカーテンのような 「面」 を作るんです。

 カーテン作りで一番ポピュラーな植物が 「ゴーヤ(=ニガウリ)」 です。 葉の感じとか、手をかけずともぐんぐん絡んで伸びていってくれる育てやすさ、ついでに 「実を収穫できる」 いうオマケが付くのも人気の理由。 
 日差しを遮った上に食料にも。 この一石二鳥な感じがいいのよね、ゴーヤ。
 しかし、植物はゴーヤにこだわる必要はありません。 「朝顔」 とか 「ヘチマ」 なんかもいいと思います。
 で、このカーテン。 実際には、どのくらい働いてくれるのでしょうか?
 室温がどの程度下がるのかは、諸条件によって違ってくるので、5℃とか10℃とか数字では言えないけど。
 植物は自分のカラダを守るために、蒸散作用で表面の温度を下げるから、植物の表面温度がどんどん上がったり、熱が蓄えられることはない → 継続的に温度が抑えられる → 葉で陰になっている場所の温度上昇も抑えられる。
 というような仕組みだから、下がるのは確か。 
 わざわざ植物育てなくったって 「すだれ」 かなんか立てればいいという話もありますが、実際に熱を遮る力も、すだれが40〜60%、緑のカーテンだと80%というデータがあります。
 それと、見た目の涼感もやっぱり大きい。 茂った緑の葉は涼しさを演出してくれます。
 ついでに、二酸化炭素の吸収も ・・・ なんて、緑のカーテンに働きを期待しすぎてる気もするけど。
 黙って私たちの生活を助けてくれる植物たちよ。 改めて感謝だよ。