春の落葉

niwazou2011-04-25

 自転車で走っていたら、あらあら、すごい落ち葉です。 今日は一時、風が強かったもんね。 そういえばこの間、ザーッとあられみたいなのが降ったりして。
 春の天気は 「ふる・ふく・どん」 ⇒「雨が降る」・「風が吹く」・「曇天」 の繰り返し、という言葉があるらしいけど、確かにここ数日、荒れていました。
 で、これなんの落ち葉かな? と頭を上げてみると、道沿いに小学校。  ああ 「クスノキ」 だ。 右の街路樹も、そうだ。
 私の通っていた小学校にも樹齢100年近い巨木があって、学校新聞の名前は 「くすの木新聞」 だったなぁ、なんてことを思い出しつつ。
 クスノキ(楠、樟)は、学校とか公園など、公共の場所でよく目にすることのある木ですが、大きな神社なんかに行くと、幹の周りが数mあるものも珍しくない。 分類すると 「常緑高木」 です。 
 常緑樹は、落葉樹のように一斉に葉を落とすことはないけど、春先に古い葉を落とすことが多いのでこんなに ・・・ にしても、ちょっと量が多いわ。
 落ちてる葉っぱを見ると、オレンジ色っぽいものもある。 まるで秋の落葉樹みたいじゃないか。 ハテ? 
 で家に帰って調べてみると、クスノキの葉の寿命はだいたい1年と少し。 前の年の4月に芽吹いた葉のほとんどは、1年後に一挙に葉を落とすんですって。
 1年と少しということは、ちょうど4月半ば〜5月のはじめくらいの期間。 今がクスノキの落葉の季節なのでした。
 「1年以上葉がついてるものは常緑樹」、という分類の仕方があるらしいので、クスノキはかろうじて常緑樹だけど、葉の落とし方は、限りなく落葉樹に近いのです。
 あと残る 「オレンジ色の葉」 についてですが。
 これは、寿命が近づいて葉緑素がなくなって、色が変わるのかな、と思われます。 
 そんなクスノキだけど、ぜんぶは落とさないんだよね。 1年たっても、落葉せずに残る葉もある。 常緑樹の意地でしょうか?  自然の不思議です。