ゴールデン・オレンジと蟻
昨年は実がならなくて 「やっぱりこの環境では無理なのか?」 と、半ばあきらめモードになっていた 「ゴールデン・オレンジ(=黄金柑)」 でしたが、今年は小さな青い実ができました。
いいぞ、いいぞ。 ゴールデンちゃんにも明るい光が射してきたぞー。
しかし、ひとつ気になることがあります。 毎朝、ゴールデンオレンジ全体に、やたらと蟻がいるのだ。 枝やら葉やらを忙しそうに動き回る蟻たち。
「蟻のいるところには、アブラムシがいる」っていうのは、よく知られてますよね。
アブラムシは、植物を吸汁して甘い液体を出します。 その排泄物が蟻は大好きで、アブラムシがいっぱいいるところには、蟻が集まる。
蟻は甘い汁をいただく代わりに、アブラムシを天敵から守ってあげたりもしてて、両者は共生関係を結んでいるわけですね。
でも、見たところそれらしきものは、いない。 ふつう、アブラムシは真夏に活動しないもんだし。
が、よーくよーく見ると、葉の真ん中にオレンジ色っぽいものが並んでるの、見えますか? 点々と。
一見模様のようで、ぜんぜん気がつかなかったけど、枝にも。
足とかついてなくて、触っても動かなくて、これは ・・・・ 「カイガラムシ」 でありましょう。 おそらく。
カイガラムシっていうと、バラの枝なんかについてる白いのや、樹木につく殻の硬いやつを思い浮かべるけど、種類はいっぱいいるそうだから。 見慣れないけど、これもそうだよね。
虫っぽさは皆無。 シャワー水をかけながら、指でこするとすぐとれる。 汚れを取る感じで、葉っぱを1枚1枚洗っていけば簡単にとり除けます。
そういえば、アブラムシだけじゃなく、カイガラムシも蟻と共生関係があるのでした。
吸汁して余った糖分を排出し、それを求めて蟻が集まる。 蟻はやっぱり代償にカイガラムシの天敵を追い払う。
ギブ&テイクで一緒に生きていく虫と蟻かぁ。 なんだか、微笑ましくもあるわねぇぇ ・・・
とか言いながら、カイガラムシとともに蟻も一緒に水攻めです。
さらばじゃ。 もう来ないでねー。