バラを語るのは、難しい

niwazou2011-08-15

 関東と関西で文化の違いがあることは知っていたけど、東京に来て一番、えっ? と思ったのはお盆。 
 お盆休みは全国的に8月だけど、関東では、行事は1ヵ月早い7月13〜16日なんだもん。 驚いた。
 上京して2年くらいは 「7月からスーパーにお盆グッズが並んでるなんて、都会の人はなんて気が早いんだ」 と思っていたんだから、私。
 ただ今、全国的にお盆休みまっただ中ですが、引き続き暑さ厳しいですね。
 こんな暑さですが、先日のバラ 「ジャクリーヌ・デュプレ」 に続き、こちら 「イレーネ・ワッツ」 も咲いております。 →
  ← 左は5月の花。 別のバラのようでしょう?
 同じ株なのに、大きさも形も色も、季節によってこんなに違う。
 一般に秋の花は、朝と夜で気温の差が激しいとか開花まで時間がかかるとか、様々な理由で花の色が濃い、と言われますが、8月の花は?
 昼も夜も気温差がないし、咲くのも散るのも早いけど、真夏のイレーネ・ワッツの花色はかなり濃い。 そして、色の出方にはムラがあります。
 全体的な雰囲気も、春の花がふんわりと優しい雰囲気だったのに対して、夏の花は、丸くまとまらない。 少々荒々しい咲き方を見ていると、「無理して咲いてるのね」 という気がします。
 ところで。 改めて思いましたけど、バラの色や雰囲気を文章で書くのって、ほんと、難しいです。
 上記の、春の花と今の花の違いをどうか書こうか、それだけでも結構、悩みまして。 悩んでこれか、という感じですが。
 バラの園芸書などを読むとさまざまな表現が用いられてるけど、数ある品種の特徴を表現したり、区別するための言葉を考えるのは、本当に難儀なことです。 
 しかし、上手い人は上手いのです。 以下のように。 * ( )は品種名

・ 明るいオレンジ黄色の丸い蕾から淡いクリーム色に開花する (ギスレーヌ・ドゥ・フェリゴンド⇒)
・ 濃いピンクの蕾から明るいピンクのカップ咲きに (プリフェラ・ドゥ・ルドゥテ)
・ 光沢のあるクリムソンレッドの花色はややモーブをおびます (デューク・オブ・エジンバラ
・ サーモンをおびたピンクから銅をのせたピンクへ (トライアンフ・デュ・ルクセンブルグ
 ・・・・ すごくない? なんだか、ワインを語る川島なおみを彷彿とさせますが。
 咲き進む色の変化や、花びらの質感までも想像できるような巧みな表現。 確かな観察力と、豊富な言葉を持ってないと、書けないよねぇ。
 いやー、すごいわ。