こんな場所に来ちゃったクズ

　引き続きＭ邸でありますが、奥で塀を覆っている緑にご注目いただきましょう。
　この上は空地です。　Ｍ邸の隣には空地があるんですよね、だだっ広いのが。
　国か都か忘れたけど、どっかが管理している土地。　年に数回は除草にくるんだけど、そんなんじゃとっても追いつかず、春〜夏は雑草が繁茂します。
　中でも、この季節にすごいのがこの　「クズ（葛）」。
　クズって、山の中で木に絡みついてるのしか見たことないから、ちょっと自信ないんだけど。 　これ、クズよね？
　いやもう、塀一面に垂れ下がって地面を這って。　細い道を覆ってしまいそうな勢いです。　これが　「秋の七草」　の１つとは。
　「ドクダミ」　や　「ヤブカラシ」　のように地下茎が伸びるタイプじゃないので、見かけたら取り除き、かろうじてＭ邸への侵入に至ってはいないけれど。　油断は禁物です。
　クズは、ツルの節から根を出すタイプで、ひと夏で１０ｍぐらい生長すると言われるけど、この空地の様子を見てると、大げさな話ではなさそう。
　ツルっぽい雑草というのは本当にやっかいですね。
　昔は、田んぼや畑の周りの藪　（やぶ）　に生えるクズのツルを、農作業に利用したりもしたらしいけど、そういうことがなければ茂る一方。　こんな住宅街、クズの居るべき場所じゃないのよね。
　世界の侵略的外来種ワースト100 にも入ってるクズ。　
　根っこは　「葛根湯（かっこんとう）」　の原料になったりもするのに、似つかわしくない場所に来てしまって、気の毒な感じもします。