黒点病の手当て

niwazou2011-09-13

 台東区・T邸でバラのお手入れをしていた日曜日。 9月も半ばとなりましたが、引き続き暑かったです。
 右のバラはたぶん 「コーネリア」 じゃないかと思うんだけど。
 病害虫被害も少なくて葉っぱがきれいについています。 T邸の数あるバラの中でも状態のいいものの1つ。
 この時期に葉っぱがなくなっているバラは、暑さで弱ってるところに 「黒点病」 が広がってしまった場合が多いのですが、どんなに農薬を使っても、黒点病を出さずにバラを育てるというのは難しいことです。
 が、数ある品種はそれぞれに違う性質を持っていて、このコーネリアは比較的 「黒点病になりにくい品種」 なのだと思います。
 我が家にある何種類かのバラでも、黒点病の出方は違う。 いずれも鉢植え、同じ土で植え、同じような場所で同様の管理をしていますが、「マチルダ」 「イレーネワッツ」 「ピエール・ド・ロンサール」 は黒点病が出にくく、「ジャクリーヌ・デュプレ」 は頻発。
 ついでに、「バロン・ジロー・ド・ラン」 は、黒点病はそうでもないけど、うどん粉病にとっても弱いです。
 品種によって、または系統によって、病気にかかり易い・かかりにくいがある。
 とはいえ、「病気にかかりにくい品種 = 育てたい品種」 かというと、そういうものでもないので、自分のバラの性質をよく知って、病気になりやすいものには手をかけてあげればいいんじゃないかと思います。 
 さて、現状で黒点病に手を焼いているバラの対処法についてですが、とりあえず病気の葉っぱは取って捨てよう。
 健康な葉はできるだけ残すべきだけど、葉がなくなるのをためらって、黒い斑点のある病気の葉を取らずにおくと、いつまでも病原菌 (黒点病はカビ菌が空気感染する病気) を残すことになります。   
 弱り切ってしまった株は別として、葉を落としただけならば、秋の訪れがとともにバラも元気をとり戻すはずです。 これから新しい葉が生えてくるはず。
 葉の少なくなった株には、薄めの液体肥料 (水1リットルに対して液肥1ccくらい) を毎日あげると、葉っぱを出す手助けになると思います。 
 再発を防ぐためには、雨や水遣りのときの 「土のはねかえりを防ぐ」 目的で、株元の土面を隠すマルチングが知られていますが、大株ならば 「株元の葉をとり除いておく」 のも効果的。
 菌が付着する葉がなければ、広がりにくいはずです。 風通しをよくするのは、予防の基本だしね。   
 ところで、T邸といえば。 遠方に、工事中の 「スカイツリー」 が見えるのに気づいて、はしゃいだ1年と3ヶ月前。 
 スカイツリー、なう。