有終の美

niwazou2011-09-28

 昨日、花がらを切った 「ヤマアジサイ」。 なんかいいでしょ、このアミアミの花びら。
 意図して作れるもんじゃありませんよね。
 本当はこのままにしておきたかったけど、次に来るのは2ヵ月先の予定だから、秋のお手入れは済ませとかなきゃ、でカットしたわけですが。
 大好きなヤマアジサイ。 個人的な趣味だけど、終わり方が絵になる、というのも、その植物を好きになる要素のひとつなのです。 
 人間だってそうだけど、ピチピチで華やかでなくとも、その年齢なりの美しさっていうのがあるじゃございませんか。 
 1ヶ月ちょっと前はこんな落ち着いた紅色だったヤマアジサイ・紅 (くれない)。 その後色褪せて、乾いて。
 手まり型の、いわゆるアジサイだと全体がお花 (装飾花)  だから、旬を過ぎるて色褪せた姿に迫力がありすぎる。 うまーく褪色して秋色アジサイになった場合は別として、お花の旬が終わると同時に 「今年はおしまい」 って感じがします。
 対して、一見地味なヤマアジサイは、お花がまばらなせいか、少しずつ枯れていく姿に趣を感じる。 旬の後をも見届けたい気分になるのです。
 在来種の植物には、小さく繊細な形をしたものが多いのですが、それが日本の植物の魅力でもあるなと思います。
 終わっていく姿が美しい。 あやかりたいもんです。 日本人だもの。