イチゴの苗選び
在りし日のストロベリーポット。
先日の台風で倒れたパネルの下敷きになって割れてしまいましたが、これは8月27日の写真。
「ランナー (子株のできる枝) 」 が、びろびろーんと、あちこちから垂れておりますね。 このイチゴは、特に 「四季なり」 タイプなので、早いうちからランナーが出まくっております。
イチゴは、ランナーの先に次々と新しい子株ができていきます。
親株からできた、この子株を根付かせて育てていけば、今度はそれが親株になります。 で、今の時期はもう、親株として定植すればいい状態になっているはずです。
店頭に並んでいるイチゴのポット苗も、そうして育てたものたちなんです。
いろんな品種があって、どれを買おうか迷いますが、中にはこんなラベルのついたものも。
「次郎、三郎、四郎のいちご苗」
これね、品種の名前じゃないんですよ。
イチゴの子株を、親株に近い位置にできるものから 「太郎」、次にできるものを 「次郎」 「三郎」 ・・・ って呼ぶんです。
つまり、ランナーが伸びて最初にできるのが 「太郎」 ですが、よい実をいっぱいつけるのは、太郎よりも、それ以降にできた子株なんだそうです。
これ、生産者さんの経験に基づくもので、収穫量を増やすためには、「次郎」 以降を、親株として採用するのがいいのだそう。
親株が病気になってたりする場合、最初の太郎に病気が及ぶ確率が高いだろうから、そういう危険を避けるのと、あとはサイズ的な問題じゃないかと思いますが。
自宅で育てる場合は、親株が病気にかかってなければ、太郎をあえて避ける必要はないだろうと思われます。
太郎だろうが次郎だろうが、元気に育ったものを選んで、新しい親株に育てればいい。 次郎や三郎だからといって、小さすぎるものはいい株になりませんからね。
しかし、こうして販売するからには、この 「次郎、三郎、四郎のいちご苗」 には生産者さんも自信があるに違いないので、試してみる価値はあるかもよ。