永田農法のこと 3

niwazou2011-10-13

 野菜を栽培した後の土の問題に戻ります。
 コンテナで永田農法を行うのに適しているとされるのは、 「日向土(ひゅうがつち)」 「赤玉土(あかだまつち)」 「軽石(かるいし)」 など。
 いずれも栄養分が入ってなくて、排水性と通気性がよい土ですが、実際に使ってみて一番よかったのは日向土です。 →の写真が、そう。
 日向土は、「ボラ土」 とも呼ばれるもの。 軽石の一種で、宮崎が産地です。 白っぽい軽石と比べると、ふつうの土に近く、黄色っぽいのが特徴です。
  多孔質で軽量なのは普通の軽石と共通していますが、いわゆる軽石より材質が軟かい。 で、根にやさしいのか、軽石より根の張りがよい  (=生育がよい) ようです。
 そういう意味では、もっと軟らかく+保水性がある 「赤玉土」 もいい土なのですが、栽培後のことを考えると、やっぱり日向土に軍配が上がります。
  粒が硬く崩れにくいものは、微塵が出にくい。 これ、ポイントです。 根っこから土が離れ易いのです。 つまり再生もし易いということ。 
 赤玉土にも 「硬質・赤玉」 なんてのも出てますから、試してみてもいいと思いますが、とにかくそういうこと。
 一般の農法では、収穫後の土は、残った根っこを苦労してとり除いて、リサイクル材や新しい土を混ぜ込んだり堆肥や元肥を入れたりして、栄養豊富な土を復元するのはなかなか大変。 再生が難しそうなものは、処分しなければなりません。
 しかし、永田農法の土は、根を片付ければそのまま繰り返し使えます。 もともと栄養たっぷりの土じゃないのだから、何もない状態に戻せばいいだけなのです。
 病気などが出て地中の菌が気になる場合は、殺菌処理をしますが、これもそれほど手はかかりません。 粒が崩れないので、洗って乾かせばいい。
 プランターなどの水抜き穴をふさいで水を溜める。 2〜3日放置したら水を抜き、ブルーシートなどの上に広げてしばらく直射日光に当てる。 微塵が出にくいので、土だけど不要なものを洗い流せるのです。
 もとの状態に戻したら、念のため、新しい土と半々くらいで使うとよりいいと思います。
 永田農法だと、野菜栽培のハードルがちょっと低くなる気がしませんか?