永田農法のこと 4

niwazou2011-10-14

 永田農法では、土づくりをしないで栄養分のない土に植え付けますが、肥料を使わないわけではありません。
 使うのは 「液体肥料」。 奨励されてるのは 「住友液肥」 のものです。
 液肥ならなんでも同じじゃないの? と思いますが、よく見ると液肥も、メーカーによって成分はいろいろなのです。
 住友液肥には 「葉もの野菜用」 と 「実もの・根もの用」 の2タイプがあり、それぞれ配合が違うけど、どちらも成分は 「NPK」 のみであるのが特徴。
 NPKというのは、植物が育つのに必要な3大要素 「チッ素、リン酸、カリ」 のことで、どのメーカーの液肥も主成分はこれですが、他のものも入っている。
 たとえば、同じ水で薄めるタイプの 「ハイポネックス・野菜の液肥」 には、N:P:K = 5:5:5に有機成分が入っていると書かれてる。
 一般的な園芸用の液肥には15種の栄養素と微量要素も入っているらしい。
 これ、一般のやつ → 
 いろいろ入っているとよさそうな気がするけど、3要素が効率よく吸収されれば十分という考え方なのです。 確実に必要なものだけを与える。 肥料の使い方もハッキリしています。 
 「液体肥料って化学肥料でしょ? 口に入るものには使いたくない」 と、化学という言葉に拒否反応を示す方もいますが、有機肥料も、植物が吸収するときには分解されて、 「チッ素、リン酸、カリ」 という無機質な成分になっているわけで、化学肥料 = からだに良くない化学物質からできている、というわけではありません。
 極論ですが、原料がはっきりしない有機肥料よりも、成分のはっきりしてる化学肥料の方が安全だったりするかも、という考え方もあるし。
 だから液体肥料のみを使うのです。 お水をやるときに水に薄めてたっぷりと与えます。
 基本は週に1回ペースですが、野菜の育ち具合を見ながら間隔を縮めたり伸ばしたりもできるのもわかり易い点。 
 水と液肥、この2つだけで収穫までたどりつく。 シンプルで理論が明解なのも永田農法の特徴です。